若山牧水/私撰アンソロジー(28)
今日は、若山牧水の命日である。
1928年(昭和3年)9月17日に、静岡県沼津市の自宅で亡くなった。
Wikipedia-若山牧水には、次のような記述がある。
旅を愛し、旅にあって各所で歌を詠み、日本各地に歌碑がある。大の酒好きで、一日一升程度の酒を呑んでいたといい、死の大きな要因となったのは肝硬変である。ちなみに、夏の暑い盛りに死亡したのにもかかわらず、死後しばらく経っても死体から腐臭がしなかったため、「生きたままアルコール漬けになったのでは」と、医師を驚嘆させた、との逸話がある。自然を愛し、特に終焉の地となった沼津であは千本松原や富士山を愛し、千本松原保存運動を起こしたり富士の歌を多く残すなど、自然主義文学としての短歌を推進した。
生涯に残した七千首あまりの歌のうち酒を詠んだ歌が二百首はあるそうだ。
⇒2012年9月24日 (月):秋の夜は「牧水」がいい
牧水の歌は青春の歌である。
口誦性がよく、難解な語彙は少ない。
口ずさむと、なんとなく「自分もこう言いたかったんだ」という気になる。
井上靖の旧制沼津中学時代を描いた『夏草冬涛』の主人公たちも、牧水調の歌を詠んだ。
⇒2007年11月 5日 (月):私の『夏草冬涛』
沼津の千本松原をこよなく愛し、ついの棲家を沼津に定めた。
千本公園内に上掲中の「幾山河・・・」を刻んだ歌碑がある。
http://www.tokaidou.jp/sennbonnmatubara.html
沼津の近辺の足跡を尋ねた岡野弘彦、村山道宣『若山牧水―伊豆・箱根紀行 (伊豆・箱根名作の旅)』木蓮社((2003年12月)がある。
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