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2013年9月25日 (水)

核ゴミをこれ以上増やすな/原発事故の真相(86)

原発には様々な課題がある。
福島第一原発の事故収束が焦眉のテーマではあるが、根本的には、核燃料サイクルが完成していないという問題がある。
⇒2013年9月21日 (土):福島第一原発の全号機廃炉は当然だが・・・/原発事故の真相(85)
⇒2013年5月18日 (土):「もんじゅ」22年間の運転の実態/原発事故の真相(70)
⇒2012年6月11日 (月):電源構成と核燃料サイクル/花づな列島復興のためのメモ(83)
⇒2012年9月 4日 (火):核廃棄物をどうするか?/花づな列島復興のためのメモ(137)

使用済み核燃料は、それで役割を全うし、ご苦労様でしたというわけにはいかない。
原子炉で使用された後の燃料棒は、ウラン・プルトニウムを大量に含む高レベル放射性廃棄物である。
その危険性と処理の困難さのため、その処理が世界的な問題となっている。
また、使用済み核燃料からウラン及びプルトニウムを抽出することで核兵器への転用も可能である。

福島第一原発では、そもそも核燃料がどういう状態になっているかということが分からない。
メルトスルーして地中に浸透しているともいわれる。
⇒2013年9月24日 (火):「嘘も方便」首相と日本の将来/花づな列島復興のためのメモ(264)

正常な運転では、使用済み核燃料が原子炉から出される。
その中から使用可能なウラン、プルトニウムを取り出す施設が再処理工場である。
日本の再処理工場の現状は次のように説明されている。

日本の再処理工場は茨城県東海村の旧動燃東海事業所にあるが、実験的な工場であるため規模が小さく、年間200トンU程度の処理能力しかない。
現在青森県六ヶ所村に建設中の日本原燃の再処理工場は、年間800トンUの処理を見込んでいるが、溶接不良に起因する不具合・構造上の不具合によって試験計画が何度も延期されている。2005年12月現在、劣化ウランを使用したウラン試験がほぼ終了しており、2006年には実際の使用済み核燃料を使用したアクティブ試験が開始される見込みである。ガラス固化体を作るガラス溶融炉のある小部屋で3回にもわたって高濃度レベル廃液が漏れていた。
よって、日本で発生する使用済み核燃料の再処理はその大部分をフランス(COGEMA社)やイギリス(BNFL社)に委託している。

要は、日本国内では、使用済み核燃料は処理できていないのである。
原発が稼働すれば使用済み核燃料が発生するのは必然であるが、それが処分できないまま、増え続けているのが現状である。
各原発の貯蔵量の様子は下図の通りである。
130924
東京新聞9月24日

このような状況で、なお再稼働しようとする神経が分からない。
貯蔵されている使用済み核燃料といえども、安全ではないのだ。
活断層だらけの日本の国土に、1万7千トン以上が当てもなく貯蔵されており、なおそれを増やそうとするのは常軌を逸していると言うしかない。

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コメント

こちらへリンクをはってもよいでしょうか。
各原発の貯蔵量について、私も紹介したく、
もし問題がございましたらすぐに削除しますので、ご連絡ください。
どうぞ宜しく御願い致します。

投稿: 田村まや | 2014年3月19日 (水) 16時17分

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