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2013年8月 5日 (月)

デトロイト市の破綻/花づな列島復興のためのメモ(250)

デトロイト市の財政破綻が報じられている。
7月18日に、連邦破産法9条を申請し、過去最大の自治体の財政破綻となった。

デトロイトと言えば、自動車産業で有名である。
デトロイト-Wikipediaの記述を引用する。

デトロイトは1805年の大火の後、計画都市として裁判官のオーガスタス・ウッドワード(英語版)によって都市設計され、その後ピーター・シャルル・ランファンへと引き継がれる。元々、馬車や自転車製造が盛んだったが、1899年に自動車工業が興る。そして1903年にヘンリー・フォードが量産型の自動車工場を建設、「T型フォード」のヒットとともに全米一の自動車工業都市として発展した。後にゼネラルモーターズ、クライスラーが誕生、フォード・モーターと共にビッグ3と呼ばれた。市はモーターシティと呼ばれるようになり、全盛期には180万の人口を数えた。その半数が自動車産業に関わっていた。

その自動車産業の“聖地”が落日の時を迎えたのだ。
自動車産業の衰退による空洞化が人口流出を招き、税収難により7月18日に財政破綻を余儀なくされた。
デトロイトは、アメリカのある側面の象徴である。

1950年代まで、ゼネラル・モーターズ(GM)など自動車大手の城下町として輝きを放っていた。
しかし、70年代から、安くて高品質の日本車メーカーによる攻勢が本格化した。
さらに金融危機によるGM、クライスラーの破綻と不況が致命傷になった。
産業の縮小と治安の悪化で若年労働者が流出し、不動産価格は一時、金融危機前より7割も下落し、税収ががた落ちとなった。

デトロイト都市圏の年収別の地図は以下のようである。
Economic_map_of_metropolitan_detroi
http://blogs.yahoo.co.jp/sfscottiedog/64033353.html

赤が高世帯年収⇔灰色が中世帯年収⇔青が低世帯年収。

デトロイト都市圏の中心のデトロイト市が青=低所得者ばかり住んでいる状態になっており、貧困世帯比率は1/3を超えると言われている。
デトロイト市の財政を圧迫した最大の要因は、退職したデトロイト市職員や警察官、消防員の年金と健康保険等の福利厚生の支払いといわれる。
デトロイト市は、$18Bn(約1兆8000億円)の長期負債のうち、$3.5Bnを退職者年金から借りている。

下図のオレンジ棒は市の退職者年金がデトロイト市に貸し付けている金額で、赤棒はその市場価値を示す。
現段階では、現在の貸付額$3.5Bnであるが、その価値$2Bnしかない。
Nabx324_detroi_g_20130719181804
同上

アメリカでは、民間からは確定給付型年金はほぼ消えたが、公務員には残っている。
すなわち、「退職者への確定貯蓄年金や医療保険の支払いが確実に増え続ける」のだ。
これに対応するためには、税収増を続けて行かなければならない。

すなわち、経済成長が必要であり、そうでないならば、高齢者(退職者)や低所得者等の弱者は切り捨てられることになる。

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