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2013年8月26日 (月)

絶滅危惧種・ミシマサイコの復活

ミシマサイコという草花がある。
漢字で書けば、三島柴胡、学名はBupleurum scorzonerifoliumである。
セリ科の多年草で、丘陵地や草地に生え、薬草として使われるが、絶滅危惧種に指定されている。

Photo_4
根が柴胡(さいこ、「紫胡」はよくある誤字)という生薬として用いられ、日本薬局方に収録されている。解熱、鎮痛作用があり、大柴胡湯(だいさいことう)、小柴胡湯(しょうさいことう)、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)などの多くの漢方方剤に配合される。
近年では乱獲により絶滅危惧種となっている。
和名は、静岡県の三島市付近の柴胡が生薬の産地として優れていたことに由来する(現在の産地は、宮崎県、鹿児島県、中国、韓国など)。

Wikipedia-ミシマサイコ

このミシマサイコを増やそうと、三島市の三島大通り商店街が店先で栽培に乗り出している。
地元にゆかりの名産を復活し、街おこしにつなげようという狙いである。

 大通り商店街は、伊豆箱根鉄道の三島広小路駅から三嶋大社までの東西七百メートル。百店以上の専門店が連なる。楽器店や雑貨店といった二十一店の前に、ミシマサイコの植木鉢が一つずつあり、黄色いかれんな花が咲いている。
 買い物に訪れた三島市谷田の主婦杉本貴子さん(55)は「こんな素晴らしい植物があるのは知らなかった。地域の宝なので市民で大切にしていきたいですね」と、鉢植えの説明書きを熱心に読んでいた。
 ミシマサイコの歴史は古く、市郷土資料館と市農政課によると、伊豆地方のサイコは一一〇〇年ごろの文献に既に登場するほど有名で、江戸期には特産物だった。三島で生産、あるいは集荷された生薬が良質で、ミシマサイコの名前になったとされる。
写真
ミシマサイコの花
・・・・・・
 栽培に取り組むきっかけは、商店街などで五月に開かれた「みしま花のまちフェア」に合わせて、商店主らが花と緑であふれる景観を目指す「大通り商店花飾り隊」を発足したこと。「せっかくなら三島の名前をアピールできる植物を育てよう」とミシマサイコに着目し、七月から鉢植えで栽培を始めた。
 今後は、毎年少しずつ鉢植えの数を増やし、すべての店先に置く予定。商店街から情報発信し、三島を代表する薬草だったことを市民に知ってもらい、栽培の輪を広げようと考えている。
 花飾り隊の一員で化粧品店を営む樋口純一さんは「名前も“三島最高”で縁起がいい」と笑顔でPR。「市民の関心が高まって、休耕地を利用して、昔のように生薬としての生産ができるようになれば」と、大きな夢を語った。

http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20130811/CK2013081102000080.html

このような花があることを知らなかった。
ささやかで身近な試みではあるが、このような試みが増えていくことが大切だろうと思う。

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コメント

相模原市に住んでいますが、公民館のHP作りを担当しているものです。
商店街さんの取り組みを拝見し素晴らしいと思いました。
相模原もかってはサイコが一面に咲いていて芭蕉の句にも読まれています。
しかし絶滅してその花を見る機会が全くありません。
HPでサイコを紹介したいと思っていますが、花の時期はいつごろでしょうか。
写真を撮っても宜しいのでしょうか。
突然ですが、宜しくお願いいたします。

投稿: 紺野研一 | 2014年7月13日 (日) 17時05分

紺野研一様

コメントありがとうございます。
私は地域住民の1人に過ぎません。たまたま新聞記事で知ったくらいです。
申し訳ありませんが、三島大通り商店街等が実施主体だと思われますので、直接お尋ねください。

投稿: 夢幻亭 | 2014年8月26日 (火) 10時29分

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