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2013年8月28日 (水)

異常気象頻発の夏と特別警報/花づな列島復興のためのメモ(253)

今年の夏の気象は異常だったような気がする。
異常気象というのは毎年どこかで発生しているともいえるが、この列島の猛暑と豪雨は記録的だった。
毎日のように、「観測史上初めて」とか、「これまでに経験したことのないような大雨」といった表現に接していたような気がする。
個人的な感想では、日本の夏はもはや熱帯と考えた方がいいのではないか。

異常気象の定義は次の通りである。

気象庁では、「過去30年の気候に対して著しい偏りを示した天候」を異常気象と定義している。
世界気象機関では、「平均気温や降水量が平年より著しく偏り、その偏差が25年以上に1回しか起こらない程度の大きさの現象」を異常気象と定義している。

⇒2009年8月 5日 (水):今年の夏は、やはり異常気象か?

気象庁は、8月30日(金)の0時から「特別警報」の運用を開始する。
これまで、大雨、地震、津波、高潮などにより重大な災害の起こるおそれがある時には、各種の警報が発表されてきた。
特別警報というのは、これらの警報の発表基準をはるかに超える豪雨や大津波等が予想され、重大な災害の危険性が著しく高まっている場合に発せられる。

特別警報が対象とする現象は、東日本大震災における大津波や、我が国の観測史上最高の潮位を記録した「伊勢湾台風」の高潮、紀伊半島に甚大な被害をもたらした「平成23年台風第12号」の豪雨等が該当するという。
Photo_5
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/tokubetsu-keiho/

平成23年台風第12号の爪痕は、今年5月に紀伊半島を訪れた時にも復旧途上であった。
⇒2011年9月 6日 (火):台風12号による降水被害/花づな列島復興のためのメモ(3)
⇒2013年5月13日 (月):那智大社と那智滝/紀伊半島探訪(5)

今年も、7月末の山口・島根県豪雨では、島根県津和野町で24時間での降水量が381.0mmという島根県内で観測史上最大の降水量を記録した。
この豪雨で気象庁はこの豪雨の約1ヵ月後に運用予定であった特別警報に準ずる対応をとった。
山口・島根両県では、つい最近も豪雨に襲われた。
島根県西部の益田市では未明に、観測史上最多の1時間に87.0ミリの猛烈な雨を記録した。

この他、8月上旬の秋田・岩手県豪雨が記憶に新しい。
気象庁によると、秋田県鹿角市ではこの地点の観測史上最多となる1時間に108.5ミリの猛烈な雨を観測した。
降り始めた朝からの雨量は約300ミリに上り、8月の月間雨量平年値の倍近くとなった。

特別警報の目安は「50年に1度」ということである。
今夏は1カ月の間に3回も「50年に1度」を経験したことになる。
横山博予報課長は、秋田・岩手県の大雨について、「特別警報」のレベルだと記者会見で言い、「50年に1度というのは、それぞれの地域についてであり、日本列島全体についてという意味ではない。短期間に続いたのは暖かく湿った空気が流れ込みやすい状況にあるためだ」と説明した。

それにしても、山口・島根の豪雨は同じ地域に「50年に1度」級の雨が1カ月に2度降ったことになる。
観測の精緻化等の要因があって、「記録的」の頻度が高くなっているのだろうか?
それにしても、「記録的な○○」が流行現象のようになっては、シャレにならない。

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