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2013年7月 6日 (土)

東京電力の原発再稼働の可能性/花づな列島復興のためのメモ(242)

ドラッカーの名言の中でも、企業の目的が、利益の追求ではなく顧客の創造である、という言葉は広く人口に膾炙している。
Photo
http://blog.livedoor.jp/yukug-management/archives/8100581.html

東京電力の社長が泉田裕彦新潟県知事と面会した様子を見ていて、この言葉を思い出した。
電力会社は公益企業の代表格である。
利益の追求に必死という姿勢だけが浮き彫りになっていた。地域独占だから、顧客の創造という視点など眼中にないということだろうか。

 泉田知事は、廣瀬社長に対し、再稼働を急ぐ理由を繰り返し質した。これに対し、廣瀬社長は、「準備ができたため」などと回答した。また、泉田知事が、新潟県と東京電力との間で結んでいる協定を根拠に、安全審査を申請する際には、地元の事前了承が必須であることを繰り返し述べたのに対し、廣瀬社長は事前了承によって再稼働の行程が遅れることを懸念し、地元理解を得る作業と同時並行で、安全審査を申請したい考えを示した。
・・・・・・
 泉田知事が、東京電力側に報告するよう事前に求めていた、福島第一原発事故の発生時に東京電力が行ったベント作業状況についての説明も行われた。この中で、東京電力の担当者が技術的な回答に終始したのに対し、泉田知事は、周辺住民の避難確認や国民への公表が適切に行われたかという点を、東京電力側に質した。しかし、担当者からの回答によって、当時の不十分な対応ばかりが浮き彫りになったことから、泉田知事は、「ベントの設備で、放射性物質を放出するものを造ろうというときに、『(国に)チェックしてもらいます』というメカニカルな話じゃない」と述べ、技術的な問題以上に、著しく信頼性に欠ける東京電力の体質や姿勢こそが、根本的な問題であることを示した。
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/89011

原発の新規制基準は8日から施行される。
再稼働申請を北海道、関西、四国、九州の4電力会社が5原発10基の再稼働申請を発表している。
Photo_2
http://qbiz.jp/article/20134/1/

申請してから可否の決定までに半年程度かかるといわれており、東電は、バスに乗り遅れたくないということだろう。
しかし、東電という会社の存立の基盤から再考する姿勢がないと、理解は得られまい。
原発再稼働は、何事もなかったかのように既定のことになっているかの感がある。
安倍首相も前のめりになり過ぎると、命取りになるのではないか。

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コメント

原発で 検索中です
世界から軍事兵器を 失くしたいですね。
脱原発という核を なくさないと危険ですね。
ソーラーパワーが いいのかなぁ?
原発事故の責任おいて 電力会社は大変ですね
原発の設置日 というのか ウェーブで 調べたけれどよくわからないです
その当時の 総理大臣は 誰かナァ?
参議院選では 三つの岐路で 消費税は もう増税と決まりなのかなぁ?
もうすぐ 参院選ですね。選挙率は どうなるかなぁ
票割れ選挙かなぁ 参議院政権?を 握るのは どこかなぁ
政治研究会(名前検討中

投稿: 村石太ダー&アタリマエダー&ケンサク仮面 | 2013年7月 7日 (日) 13時08分

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