言葉の解像力/知的生産の方法(62)
今日は夏至である。
夏至は24節季の1つである。
Wikipedia-夏至を見ると、以下のような説明が載っている。
夏至(げし)は、一年中で一番昼が長い日。
二十四節気の第10。五月中(旧暦5月内)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が90度のときで6月21日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とし、日のほうは夏至日(げしび)と呼ぶ。恒気法では冬至から1/2年(約182.62日)後で6月22日ごろ。
期間としての意味もあり、この日から、次の節気の小暑前日までである。
西洋占星術では、夏至を巨蟹宮(かに座)の始まりとする。
季節といえば四季すなわち春・夏・秋・冬である。
24節季は、1年を24に区分して捉えるものであるから、四季に比べれば、6倍の細かさである。
さらには24節季をそれぞれ3分して、72候として捉えることもある。
http://www.athome-academy.jp/archive/culture/0000000138_all.html
24節季には、立春、啓蟄、清明などなじみがあるものもあるが、72候となるとなかなか聞いたことがない。
俳句の季語は、規則的に分けるものではないが、数の多さは各種の歳時記を見れば瞭然である。
この細かく分けるということは、解像力が高いということである。
kotobank > 解像力では、以下のように説明されている。
たとえば、レンズがどれだけ細かいところまで再現できるか、ということの度合いを示したもの。絞り開放で撮った場合、解像力は低く、そこからある程度までは絞り込むほど解像力は向上するのが一般的なレンズの特性とされる。ただし、さらに最小絞りまで絞り込んでもさほど解像力は向上しない。
似たような言葉に解像度がある。
kotobank > 高解像度では、以下のように説明している。
画面や印刷が精密なこと。通常解像度は単位長あるいは単位面積あたりの画素数で表わす。
(1)コンピュータのディスプレイの場合画面を構成する画素数が多いこと。Macintoshの場合、640×480ドットや800×600ドット、1024×768ドット、1280×960ドット、1280×1024ドット、1600×1200ドットなどさまざまな解像度が使用される。
(2)プリンターの場合は1インチの長さに印刷できるドット数を解像度と呼ぶ。単位はdpiで表わし現在標準的なレーザープリンターの解像度は600dpi程度。
(3)スキャナーの場合は、原稿を1インチの長さあたり、どのくらい数の画素が割り当てられるかを言い、dpiあるいはppiの単位で表わす。読み取る原稿の大きさによって解像度の違いがあり、低価格のA4等の反射原稿を読み取るフラットベッドスキャナーでは400dpiから1200dpiが標準的。
ビットマップ画像のイメージは以下のようであり、高解像度画像の方がシャープである。
http://nanapi.jp/87471/
あるいは、分解能という言葉もある。
顕微鏡や望遠鏡などの光学装置で、対象を測定または識別できる能力のことである。
モノ・コトの捉え方についても、解像力、解像度、分解能などの言葉を使う。
http://codezine.jp/article/detail/6350
上記のマンガで、「物を見る時の分解能」と言っているのは、どれだけ細やかにモノ・コトを認識できるかということである。
豊かな語彙が、解像力・分解能を高めるといえよう。
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