静岡県知事選の結果と参院選は相関するか?
任期満了に伴う静岡県知事選挙は、今日投票が行われた。
TVを見ていたら、意外に早く川勝平太氏の当選が報じられていた。
当選の判定は11時頃かと思われていたが、9時のニュースでは確実とされていた。
開票率は1%くらいである。
最近は、事前の世論調査、当日の出口調査、期日前投票者に対する調査などで、開票前にかなりの精度で予測が可能らしい。
私はいずれの調査の被調査者になったことはないが、どの程度のサンプル数なのだろうか?
前回は2009年7月5日投開票だった。
考えてみれば、私にとっては発症前のことであり、この間の時間の経過の速さに驚く。
川勝氏の対抗馬は、自民・公明が推薦した坂本由紀子氏だった。
東大法学部を経て労働省(現厚生労働省)のキャリア官僚の道を歩み、1996年には、石川知事の下で副知事に就任した後、厚生労働省に局長として戻り、2004年の参院選挙で静岡選挙区から立候補して当選した。
任期途中での知事選出馬だった。
得票率の差が0.8ポイントという接戦だった。
⇒2009年7月 6日 (月):静岡県知事選挙の結果と自民党の迷走
2009年といえば、あの歴史的な政権交代選挙の起きた年である。
すでに、アンチ自・公の風が吹いていたと、今の時点からは言えるだろう。
静岡県は、日本の縮図の要素を持っているといわれており、マーケット・リサーチの対象地域に選ばれることも多い。
その意味では国政選挙の前哨戦の性格があるといえよう。
静岡県知事選の争点は何だったのか?
無所属新人の元多摩大教授広瀬一郎氏(自民党支持、同党県連推薦)、共産党新人の党県副委員長島津幸広氏、再選を目指す無所属現職の川勝平太氏の争いであった。
中部電力浜岡原発(御前崎市)の再稼働をめぐる住民投票の是非、原発立地県としての南海トラフ巨大地震に備える防災対策などが争点となる。
広瀬氏は駿河区の公園で県議会で過半数を占める自民党県連とともに戦う立場を強調し「静岡の底力を見せましょう」と訴えた。
島津氏は葵区の党事務所前で「浜岡原発は廃炉を訴え、暮らしを心配する県民の声を受け止める」と支持者らに呼び掛けた。
川勝氏は葵区の静岡市役所前で「浜岡原発は徹底的に安全を検証する。今は再稼働できる状況ではない」と防災対策の推進を主張した。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013053002000239.html
川勝氏は、中部電力浜岡原発(同県御前崎市)の再稼働の是非について、県民投票で判断する方針を掲げた。
川勝氏の当選によって、中部電は南海トラフ巨大地震に備え安全対策を2015年春までに終える方針だが、再稼働には今後、県民投票という高いハードルが立ちはだかる。
次は23日投開票の東京都議会選挙が潮流の指標となろう。
主要各党の候補者の内訳は、民主党44、自民党59、公明党23、共産党42、日本維新の会34、地域政党の東京・生活者ネットワーク(生活者ネット)5、みんなの党20、生活の党3、社民党1、みどりの風1となっている。このほか、諸派・無所属21。
主要各党の現有議席は、民主43、自民39、公明23、共産8、維新の会3、生活者ネット2、みんな1など。
自民は前回選挙で、1965年の出直し選挙以来、初めて「都議会第1党」の座を明け渡したが、今回は第1党奪還を目指す。民主は現職を中心に候補者を絞り込み、「現状維持」が目標。維新の会など大量擁立した「第3極」が支持を集めるかどうかも焦点となる。
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/20130614-OYT1T00446.htm
参院選の争点として、原発はどの程度のウェイトとなるのであろうか?
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