富士山世界遺産登録を寿ぐ/花づな列島復興のためのメモ(234)
国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会が、日本が推薦していた富士山について、「荘厳な姿は信仰の対象と芸術の源泉で、西洋芸術の発展にも顕著な影響をもたらした」と高く評価し、世界文化遺産への登録を決定した。
三保松原についても、重要な資産として一体として登録すべきだとした。
東京新聞6月23日
静岡県民の1人として、素直に喜びたい。
三保松原については、諮問機関の国際記念物遺跡会議(イコモス)は除外を勧告していたが、「教理が離れている」などの理由は、日本人の感覚からすれば違和感のあるものであった。
それが認知されたということであろう。
⇒2013年5月 2日 (木):富士山を見るための距離と視角/知的生産の方法(51)
海を背景にして松林の中に設えられた舞台で、薪能を見たことがある。
演目に、『羽衣』が入っていた。
⇒2011年10月 9日 (日):三保松原で薪能を観る
国内の世界遺産は2011年の「小笠原諸島」(東京都)、「平泉の文化遺産」(岩手県)に続いて17件目で、文化遺産としては13件目。同委の審議が終わる26日に正式登録される。
世界遺産としての正式名称は「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」で、標高約1500メートル以上の山域のほか、富士五湖や周辺の浅間神社など25の構成資産から成る。
イコモスは4月、富士山が登録にふさわしいと勧告する一方、三保松原は「信仰と芸術の山として不可欠な要素とは言えない」として、除外を登録条件とした。
政府代表団はプノンペン入り後、委員国に三保松原の重要性などを個別に説明。22日の審議では、ほぼ全ての委員国が富士山の登録に賛意を示し、三保松原についても「重要な資産で一体として登録すべきだ」との意見が相次いだ。
登録に当たり、同委は増加が予想される来訪者対策などを盛り込んだ保全状況報告書を16年までに提出するよう日本政府に求めた。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013062200216
世界遺産登録の意義が後世に伝えていくということであるならば、これからが本番である。
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