アベノミクスの危うさ(6)/花づな列島復興のためのメモ(230)
安倍首相と「次元の違う」金融政策を実施した黒田日銀総裁のコンビを、「アベクロ」というそうである。
安倍首相の経済政策であるアベノミクスにおいては金融緩和が重要となっており、それを主導する黒田総裁の2人の名前にちなんで、マスコミなどはこれを「アベクロ」と呼んでいる。この政策によって動く円相場は「アベクロ相場」、それに伴う好景気は「アベクロ景気」と呼ばれる。
Wikipedia-アベクロ
アウトドアスポーツ衣料品ブランドのアバクロ(Abercrombie&Fitch)をもじったか、ユニクロをもじったか、はたまたは、人気アイドルグループのももいろクローバーZをもじったのか。
そのアベクロ相場が乱調をきたしている。
昨年末の第2次安倍政権以来好調に推移してきた株価も、5月23日の暴落以来、不安定な動きになっている。
昨日は、840円強と今年2番目の下げ幅だった。
いずれも、木曜日というのが気になるところである。
「次元が違う」政策の効果も2か月で終わりということだろうか。
5月下旬からの相場乱調の要因は、日本経済新聞によれば、次の3点である。
①ヘッジファンドなどの短期売買を重ねる投資家の影響拡大
②米連邦準備委員会(FRB)の金融緩和の早期縮小観測
③新興国からのマネー逆流
新興国の株価動向は、昨年9月い合いの低水準である。
日本経済新聞6月14日
政府の経済財政諮問会議(議長・安倍晋三首相)は6日、経済政策の基本方針を示す「骨太の方針」の素案をまとめた。
これまでの財政再建目標は維持したものの、社会保障などの予算を減らしたり抑えたりする具体策は示さず、7月の参院選後に先送りした。
http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201306060709.html
アベノミクスの「3本目の矢」が12日に発表された。
経済の活性化に力点が置かれているようである。
日本経済新聞6月13日
しかし、長期的な人口減少社会が到来している中で、実質GDP成長率2%が実現できるのか、政策と現実の結びつきがよく分からない。
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