那智大社と那智滝/紀伊半島探訪(5)
那智滝の名前は子供の頃から、落差日本1位の滝として馴染みがあった。
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町の那智川にかかる滝で、一の滝における落差は133mある。
華厳滝、袋田の滝と共に日本三名瀑に数えられている。
その那智滝を眺望する場所に那智大社がある。
滝壺に近くには昔は行けたらしいが、今は行けないと聞いた。
いずれにしろ身障者にはムリだろう。
熊野那智大社は、和歌山県東牟婁郡那智勝浦町にある。
熊野三山の一つで、熊野那智大社の社殿および境内地は、ユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』(2004年〈平成16年〉7月登録)の構成資産の一部になっている。
参道の長い石段の上は、右に青岸渡寺がある。
青岸渡寺は、西国三十三ヵ所巡りの第一番札所で、豊臣秀吉が再建した本堂は南紀最古の建造物である。
風格ある建造物である。
反対側は朱の大鳥居と大社の境内が続いている。
境内に樟の巨樹がある。
樟の枝葉を蒸留して得られる無色透明の固体が、樟脳である。
防虫剤として広く使われていた(る?)。
カンフル注射のカンフルはこの樟脳を指しており、“camphora”という種名にもなっているということである。
2011年の台風12号は、桁外れの雨の降り方で紀伊半島に大きな被害をもたらした。
この降水により大きな被害が発生したが、その復旧工事が1年半以上経っても盛んに行われていた。
熊野那智大社の近傍でも、アチコチに爪痕が残っている。
1回の降水量が1800ミリを超えたというから、降水量が多いことで知られる紀伊半島でも異例の事態だったといえよう。
⇒2011年9月 6日 (火):台風12号による降水被害/花づな列島復興のためのメモ(3)
ちなみにわが国の年間の降水量の状況は下表の通りである。
http://www.japan-now.com/article/188395718.html
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