原電にレッドカードを!/花づな列島復興のためのメモ(216)
敦賀原発の2号機の真下に活断層があるという規制委の調査チームの専門家チームの専門家個人に、日本原子力発電(原電)が「厳重抗議」の文書を送りつけたという。
東京新聞2013年5月20日
これはどう見ても原電の行き過ぎだろう。
暴発と呼ぶべきかっも知れない。
それだけ追い詰められているということだろうが、自分で自分の首を絞めているのではないか。
敦賀半島の地形図を見れば、素人の直感でもヤバい場所だと感ずる。
⇒2013年5月16日 (木):グリーンデバイスの開発を急ぐべき/花づな列島復興のためのメモ(213)
もっとも最近の若者は、ヤバいという言葉を、肯定的な意味でも使うようであるが、敦賀原電の立地のgoogli地図を見てよう。
右下方面に直線状に伸びる段差のある地形である。
その断層の最後に動いた時期の問題である。
判断を覆す余地はないだろう。
比喩的にいえば、審判団の協議中に、審判そのものに対してではなく、専門家としての知見を問われている人に、「厳重抗議」をしたようなものだろう。
規制委の姿勢はどうか?
記者会見で、専門家が圧力を感じながら議論する問題点を問われた規制委事務局の森本英香次長は「科学的な観点で議論してもらうために、いい環境はつくっていきたい」と語ったが、具体策には触れずじまい。 こうした抗議が専門家への圧力となる可能性については「コメントを差し控えたい」と述べるにとどまった。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013052002000117.html
国会事故調の報告書で「事業者の虜」といわれた旧体制からの転換を示す意味でも、審判団(規制委)は、毅然とした態度でレッドカードを出すべきだろう。
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