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2013年4月25日 (木)

佐川美術館

友人が、紀伊白浜にあるマンションを静養(?)に使え、と言ってくれたので甘えてゴールデンウィークの前半を路用して、白浜まで行くことにした。
どうせなら、途中の道程で、行きたくて行けていないところ、会いたくて会えないままの人等の寄り道をしていこうということになった。

先ずは、守山市にある佐川美術館である。
佐川美術館は、名前の通り、佐川急便が設立母体となっている。
創業40周年記念事業の一環として、1998年3月に開館した。
琵琶湖のほとりに、竹中工務店の設計・施工による瀟洒な建物が建っている。
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http://www.sagawa-artmuseum.or.jp/outline/

日本画家の平山郁夫氏、彫刻家の佐藤忠良氏、陶芸家の樂吉左衞門氏の作品を中心に展示されている。
いずれも当代の最高峰といえよう。
クリーンアップトリオというところか。

平山郁夫氏は、山梨県の北杜市にある美術館に行ったことがある。
⇒2012年9月 8日 (土):平山郁夫シルクロード美術館と高句麗壁画
佐藤忠良氏の作品は、静岡県立美術館のアプローチの庭園に設置されている。
今回は、特に樂氏の作品に関心があった。

私は茶の湯の道はまったく不案内だが、「一樂二萩三唐津」という言葉くらいは知っている。
そして、茶の湯の作法やマナー的なことには関心がないが、その美意識、特にシンプルに飾りを捨て去った設えとか「見立て」というようなことには興味がある。

「一樂」といっても実物を鑑賞する機会は滅多にない。
美術館に行くしかないだろう。

佐川美術館の樂吉左衞門館の展示は、「[2007-2012年]の軌跡」という企画である。

樂吉左衞門館開館記念展(2007年)より今日までに 開催した樂吉左衞門館での展覧会の軌跡をたどります。
本展では、2000年以降に制作された作品の中から、樂吉左衞門館にて開催した様々な展覧会より選りすぐりの作品を紹介いたします。
・・・・・・
それぞれに異なった作行きの吉左衞門作品の多彩な魅力をお楽しみいただけます。

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http://www.sagawa-artmuseum.or.jp/plan/2013/04/voyage20072012.html

私ごときがコメントしても意味がないので差し控えよう。
しかし、以下のような説明があって、私にとっては一層意義あるものになった。

「守破離」をコンセプトに、美術館としては珍しい水庭に埋設された地下展示室と、水庭に浮かぶように建設された茶室の2つで構成。樂家の伝統と斬新な造形美を表現するべく、樂吉左衞門氏ご自身が設計創案・監修されました。

茶室は事前予約制ということだったが、余裕があったので頼み込んで入れてもらった。
南ア産の石に畳を埋め込むなどの奇想ともいうべき設えである。
葦が育ち始めで青々と気持ちがいい。
Photo_3

「守破離」については、若い人たちに、偉そうに言ったばかりである。
先ずはお手本をしっかりと守るようにしよう、その型を自家薬篭中のものにし得たとき、「破」がやってくる、と。
お手本は、ベンチマークということだろう。
そして、ベンチマークは、ブレない軸のために必須の要件だと考える。

 

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