淡路島地震と伊方原発/花づな列島復興のためのメモ(208)
このところ、地震活動が活発化しているようだ。
今日も、三宅島を震源とする地震があった。
富士火山帯が不気味である。
⇒2013年4月 8日 (月):箱根の群発地震と富士火山帯の活動/花づな列島復興のためのメモ(206)
4月13日(土)5時33分頃、淡路島の洲本市を震源として発生した地震は、淡路島地震と命名されたらしい。
マグニチュードは、暫定値ではあるが、気象庁は6.3と発表した。
死者こそ出なかったが、洲本市では、1995年の阪神淡路大震災の時よりも強い揺れを記録し、住宅損壊など当時よりも大きな被害が出た。
Wikipedia・淡路島地震
果たしてこの地震は、どういう原因で起きたのか?
今のところ、今までに知られていない断層が動いた可能性が高いと判断されている。
また、南海トラフ地震との関連性を指摘する専門家もいるようである。
良く知られているように、関東から九州へ、西南日本を縦断する大断層帯がある。
中央構造線であり、北側を西南日本内帯、南側を西南日本外帯と呼んで区別している。
Wikipedia・中央構造線
中央構造線周囲が活発化しているらしい。
中央構造線は淡路島を横断している。
果たして淡路島地震は、中央構造線と関係があるのだろうか?
関東から九州へ、西南日本を縦断する大断層系で、1885年(明治18年)にハインリッヒ・エドムント・ナウマンにより命名される。中央構造線を境に北側を西南日本内帯、南側を西南日本外帯と呼んで区別している。一部は活断層である。
中央構造線の直近には、四国電力の伊方原発(愛媛県伊方町)が立地している。
伊方原発を襲う地震で最も怖いのは、東南海・南海地震ではなく、この伊方沖を走る中央構造線の断層による地震だという。
直下型の強烈な揺れが伊方原発を襲うとしたら・・・・・・
四国周辺の断層に詳しい高知大理学部の岡村真教授(地震地質学)によると、伊方沖の断層で起こる地震は、マグニチュード(M)8程度が想定される。発生周期は不明だが、「千数百年に1回の間隔で起こっている」と予測する。
一方、四国電力は伊方沖の断層のうち、沖合8キロの長さ54キロの断層で発生する地震が、伊方原発への影響が最大になると想定する。地震の規模はM7・8で、揺れの強さを示す加速度は最大413ガルを見込んでいる。
・・・・・・
実際、想定を超える加速度を記録する事態が続いている。東京電力の柏崎刈羽原発は2007年の新潟県中越沖地震で、想定の2・5倍の揺れを記録。東北電力の女川原発も05年の地震で想定を上回った。
もう一つは震源と原発の距離の近さだ。岡村教授は「伊方原発は地震の発生とほぼ同時に激しく揺れる。四電は揺れを検知すると、自動的に制御棒を挿入して原子炉を安全に停止できるというが、挿入の前にダメージを受ける可能性はないのか」と懸念する。
http://www.shikoku-np.co.jp/feature/tuiseki/555/
われわれは、原発の安全性の想定が現実に甘かったということを経験した。
「想定外をなくすには、最悪のケースに備えるのが基本」であるが、四電の想定はどうなのか?
原発の「安全神話」が崩れさった現在、根本から考え直すことが必要だろう。
中央構造線に限らず、日本列島で地震のリスクがない場所などあり得ないのではないか。
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