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2013年2月 6日 (水)

自治体のネーミング戦略/花づな列島復興のためのメモ(188)

地域活性化のために自治体が、ネーミングにあれこれアイデアを絞っている。
一つは、ネーミングライツ(命名権)である。
市の保有施設に名前をつける権利を売却して、財政の一助とし、企業側はPR活動とする。

たとえば、新潟市中央区にあるスタジアムについて、東北電力が命名権を取得し、「東北電力ビッグスワンスタジアム」という名前をつけている。
Stadiumnigata
http://soccer.suppa.jp/stadium-nigata.html

しかし、東日本大震災以降の経営悪化のため、今年いっぱいは延長するが、来年以降は更新しない方針だという。
当然、業況が悪化すれば広告宣伝費は圧縮優先度の高い費用である。

したがって、元気な企業が命名権を取得することが多くなる。
プロ野球チームを持つことと同じである。
プロ野球チームの名前は親会社(株主)によって決まるから、球団名をみれば、時々の経済の主役の一端が窺える。
たとえば、現「福岡ソフトバンクホークス」は次のような変遷をしている。

1938年 南海鉄道を親会社とする「南海軍」が結成される
1946年 球団名を「グレートリング」に改称、愛称は「近畿」
1947年 球団の親会社が南海電気鉄道へ移行し、球団名を「南海ホークス」に改称
1988年 南海電鉄が球団をダイエーに売却し、球団名を「福岡ダイエーホークス」に改称
2004年 ダイエーが持つ球団株式をソフトバンクが譲受、球団名を「福岡ソフトバンクホークス」に改称

業種的には、鉄道→小売り→IT企業と変わった。
まさに時代の変化を映す鏡のようである。

ネーミングライツはごく当たり前の売買の対象になってきたが、自治体の名前を売りに出すという泉佐野市の意向にはびっくりさせられた。
⇒2012年3月27日 (火):地名論あれこれ/花づな列島復興のためのメモ(41)

自治体が愛称を付ける動きも広まっている。
香川県の「うどん県」は広く知られているが、瀬戸内海を挟んだ岡山市が「桃太郎市」を宣言した・
二番煎じというよりも、パロディ感覚だという。

しかし、大分県が「おんせん県」という名前を商標登録申請したところ、群馬県等の反発を招いた。
確かに大分県には、別府や湯布院などの全国的に人気のある温泉地がある。
しかし、湧出量日本一の草津温泉などがあり、かねてから「温泉県」をセールストークにしてきた群馬県にとって、商標権が認められると権利が独占的になる可能性がある。
もちろん火山のあるところ温泉あり、で日本中が温泉県だともいえる。
大分県の場合は、商標登録しようとしたことが裏目に出たようだ。

「うどん県」「おんせん県」「桃太郎市」などを「ゆる名」というらしい。
いわゆる「ゆるキャラ」という「ゆるいマスコットキャラクター」の流行から、名前に広がった。
都道府県別の「ゆるキャラ」登録数は下図のようである。
Ws000000
http://www.yurugp.jp/

ずいぶん沢山の数があるものだと思うが、私の住んでいる三島市にも「みしまるくん」と「みしまるこちゃん」というゆるキャラがある。
実は、子どもの頃から知っているデザイナーの作品である。
Photo
http://yurui.jp/archives/51801303.html

「みしまるくん」と「みしまるこちゃん」は見るとおり可愛らしいし、三島市の各種イベントに出演している。
この種のゆるキャラは、差別化を図るのが狙いだろうが、似たようなものが多いような気がする。
もっと内実を掘り下げて考えないと、なかなか活性化にはならないのではないか。

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