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2013年2月24日 (日)

満州で生まれ、現在も刊行されている同人誌/満州「国」論(14)

2013年2月21日の日本経済新聞の文化欄に、「満州の実相 書き残す」という記事が載っている。
筆者は、秋原勝二さんという作家である。
今年の6月には100歳を迎えるということだが、現在も執筆活動を続けている。
見事な高齢者の1人だろう。

1932年(昭和7年)というから、80年前になる。
満鉄(南満州鉄道)の文学好きの人たちが集まって、「作文」という同人誌を発刊した。
満鉄は、昭和20年、敗戦によりわずか13年と5ヵ月で消失した満州「国」の基幹企業であるが、もちろん満州「国」と運命を共にした。
⇒2011年11月22日 (火):イーハトーブと満州国/「同じ」と「違う」(35)・満州「国」論(1)

静岡県駿東郡小山町に、富士霊園という名前の広大な霊園がある。
そのもっとも標高の高い部分の一角に、「満鉄留魂碑」というものがある。
満鉄ゆかりの人たちでつくる「満鉄会」が毎年留魂祭を行ってきたが、去年で終わりになったそうである。
Photo_2

デザインされたMの真ん中をレールが貫いているのが、満鉄(The South Manchuria Railway Co., Ltd.)のマークである。
横に、満鉄留魂碑建立の趣旨が記された碑銘碑がある。
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留魂祭を主催してきた満鉄会も、さすがに高齢化が進み事実上活動を停止した。
Wikipediaでは以下のように説明している。

会員は多い時で約1万5000人いたが、その後は会員の高齢化に伴って減少した。2010年(平成24年)10月19日に最後の大会を開催し、翌2013年(平成25年)3月末をもって事実上解散することを決定した。ただし、同年4月から3年間は情報発信のみをおこなう「満鉄会情報センター」として存続するとしている。

そんな中で、秋原さんは奮闘している。
「作文」は、1942年、第55集をもって休刊せざるを得なかった。
戦争になって、統制が進んだ中の一環である。
秋原さんは、誤解されがちな満州の実相を文字にしようと復刊を願った。
実際に復刊が叶ったのは、1964年で20人ほどの同人が集まったということである。

現在の同人は3人、「作文」は第205集まで発行している。
秋原さんの情熱に倣いたいものだ。

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