カワセミと放射性物質/原発事故の真相(57)
三島市の市鳥は、「カワセミ」である。
Wikipedia によれば、次のようなとりである。
カワセミ(翡翠、翡翆、魚狗、川蟬、学名:Alcedo atthis)は、ブッポウソウ目カワセミ科カワセミ属に分類される鳥の一種。水辺に生息する小鳥で、鮮やかな水色の体色と長いくちばしが特徴で、ヒスイ、青い宝石、古くはソニドリ(翠鳥、鴗〈「立」偏に「鳥」〉)と呼ばれることもある。
全長は17 cmほどで、スズメよりも大きいが、長いくちばし(嘴峰長3.3-4.3 cm)のため体はスズメほどの大きさ。日本のカワセミ科のなかでは最小種となる
・・・・・・
カワセミの青色は色素によるものではなく、羽毛にある微細構造により光の加減で青く見える。これを構造色といい、シャボン玉がさまざまな色に見えるのと同じ原理。この美しい外見から「渓流の宝石」などと呼ばれる。特に両翼の間からのぞく背中の水色は鮮やかで、光の当たり方によっては緑色にも見える。漢字表記がヒスイと同じなのはこのためである。
三島市の源兵衛川は、市民グループにより美しい水環境が維持されている。
「平成の名水百選」に選ばれたり、フジサンケイグループが主催する「地球環境大賞」の「環境地域貢献賞」を受賞している。
⇒2009年4月24日 (金):水の都・三島と地球環境大賞
その源兵衛川の水の苑緑地は、カワセミの観察地点となっている。
休日になると、野鳥観察を楽しむカメラマンたちが、大口径のカメラを携えて集まってくる。
東京新聞の2013年2月3日の「こちら特報部」欄に、放射能汚染の影響を調べる目的で、カワセミの生態を記録しているカメラマンのことが載っていた。
カワセミが棲息している池に設置されている積算線量計は12年春に故障したが、その時点で積算線量は35mSv(ミリシーベルト)だった。
それは、国際放射線防護委員会が定める平常時の上限の30倍以上である。
放射線のカワセミの生態への影響はどうか?
4月ごろに産卵するのが7月になっても巣にヒナの餌を運ぶ様子は見られなかった。
放射性物質が原因かどうかは分からないが、このようなデータの公的な収集体制はどうなっているのであろうか?
地域の生物に異変が見られ、やがて人間にも異変が生じる。
食物連鎖の頂点にいる人間への影響は、一般に遅延事象として現れる。
水俣病の教訓である。
⇒2012年8月25日 (土):水俣病の因果関係/因果関係論(19)
⇒2012年8月 2日 (木):水俣病と福島原発事故/「同じ」と「違う」(49)/因果関係論(18)
われわれは、水俣病から何を学んできたのだろうか?
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コメント
カワセミは鮮やかな色をしているんですね!!
間近でみたことはないのでみてみたいです。
投稿: starfield | 2013年2月11日 (月) 19時00分