土壌中の放射性セシウム除去の新技術/花づな列島復興のためのメモ(180)
福島第一原発事故は、野田前首相の「収束宣言」から1年が過ぎたが、未だ被害の全容や原子炉の損傷部位が分かっていない。
⇒2011年12月17日 (土):フクシマは「収束」したのか?/原発事故の真相(14)
⇒2012年3月28日 (水):冷温停止の大本営発表/原発事故の真相(22)
⇒2012年6月22日 (金):原子炉の内部の状態/原発事故の真相(38)
放射能汚染区域は広大である。
http://matome.naver.jp/odai/2131468288290995401
対策としては、基本的には除染ということになる。
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/977757c9dafbfcc2200ad005c62a1e7d
しかし、低廉で効果的な方法はなかなかなかったと言えよう。
福島県出身の社長の率いる中小企業が、北海道大学と協力して、有効な土壌セシウムの除去技術を開発した。
土壌と固く結び付いたセシウムを分離するのは、埼玉県川口市の三央産業(平山善章社長)が開発した「ジェットバーナー」という装置。土や汚泥に高温で高速の燃焼ガスをあてて水分を飛ばし、同時に大半のセシウムも吹き飛ばす。
極めて細い炭素の管「カーボンナノチューブ」を使ったスポンジが吹き飛ばしたセシウムを吸着する。北海道大の古月(ふうげつ)文志教授が開発した。セシウムを吸着するとされる顔料のプルシアンブルーと珪藻(けいそう)土も含まれている。
ジェットバーナーで粉砕した後、通常のフィルターと特製スポンジの二段階でセシウムを取り除く。セシウムを吸ったスポンジは、押しつぶして体積を小さくできる。システム全体で99%のセシウムを取り除くことが可能だという。
装置の価格は一日二十トンを処理できるタイプで二億円程度。運転コストは、人件費を別にすれば一トンの処理に三千円程度の燃料費ですむ。
福島県出身の平山社長は「早く福島に持って行き、役立てたい」と話す。二つの技術を合体させたのは水処理装置を扱う企業、NSP(東京都港区)で、井戸康正社長は「体積が圧縮され、セシウムの濃度が高くなったスポンジを最終的にどこで処理するかが課題。最終処分場を早く決めてほしい」と話している。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012123002000088.html
復興予算は、こういう技術開発に優先的に配分されるべきではなかろうか。
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コメント
難しいですね。
今後の課題ですね。
投稿: starfield | 2012年12月31日 (月) 13時28分