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2012年12月27日 (木)

「失われたx年」からの脱却はなるか?/花づな列島復興のためのメモ(178)

第2次安倍内閣がスタートした。
再登板総理は昭和23(1948)年の吉田茂以来、64年ぶりとのことである。
私は4歳くらいで、記憶はない。

最優先課題は、デフレ脱却を柱にした経済再生である。
民主党政権下では、デフレ脱却の気配すら見えなかったが、安倍内閣は実効性のある施策を打ち出せるだろうか?
アベノミックスといわれる経済政策は、効果があるだろうか?

一般に、「失われたx年」と言われている。
起点はバブル経済が崩壊した1990年頃と考えられるから、世紀の変わり目の頃は、「失われた10年」といわれた。
それからさらに10年以上が経過し、「失われた20年」という言い方が定着した。
しかし、「21世紀はデフレの世紀だ」というようなことも言われ、デフレ経済は、長期的なトレンドである、という見方もある。

マクロな日本経済の動向は下図の通りである。
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日本経済新聞2012年12月27日

アベノミックスの柱は、「日銀による物価上昇率目標(インフレ・ターゲット)すなわち金融政策」と「財政出動」である。
インフレ・ターゲットは、1%をメドとしてきた日銀と、2%という安倍首相との綱引きがあったが、結局は日銀側が歩み寄ることになろう。
問題は、インフレが、たとえ小幅であっても、弱者、持たざる者にとっては厳しいものになる可能性があることであろう。

財政出動とは、公共事業のことである。
「コンクリートから人へ」の民主党のキャッチフレーズを、意識的に否定するかのように、「国土強靭化、防災・減災」が謳われている。
各省庁が東日本大震災の復興に名を借りて予算の奪い合いをしていたが、果して政治主導で「役人の壁」を突破できるかどうか?

わが国の財政事情は、国際比較でもワーストに数えられる。
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日本経済新聞2012年12月27日

従来型の公共事業では債務残高は膨らむ一方である。
民主党政権に倦んだ世の中の安部政権に対する期待の高さを物語るように、安倍氏が経済政策を口にしてから、株高・円安が続いている。
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http://blogos.com/article/52722/

いかに野田政権の退陣を待ち望まれていたか、であろう。
しかし、株価、為替レート共に、ずっと続くものではない。
特に円安ならばそれでいい、というものでもあるはずがない。
輸入品の値上がりは、諸物価値上げのきっかけとなる可能性がある。

一方で、マクロなトレンドとして不可避なのは、人口である。
すでに日本社会は、人口減少社会という未体験ゾーンに入った。
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http://williberich.at.webry.info/201006/article_6.html

65歳未満の人口の減少度合いは、さらに急である。
すなわち、高齢者の比率が高くなるわけで、社会保障の充実は喫緊の課題である。
東日本大震災が、日本社会の大きな転換期に起きたことは、偶然ではあろう。
しかし、そこから汲み取るべき課題は、必然的な構造転換をどう進めるかである。

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