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2012年10月 4日 (木)

改造野田内閣をどう評価するか?

10月1日、野田改造内閣(第三次)が発足した。
何度も書いているが、有権者との約束を破り、現在の民意からも離れている野田政権に正当性はない。
速やかに解散総選挙を実施すべきだと思うが、どうやら「近いうち」に解散するという言葉は反故にされそうな雰囲気である。

野田内閣が誕生したのは昨年9月であった。
⇒2011年9月 3日 (土):野田首相は菅前首相の献金疑惑の闇をどこまで明らかにできるか
⇒2011年9月10日 (土):「閣内てんでんこ」の野田ドジョウ政権と言葉の力
爾来、何回の閣僚・民主党役員人事を行ったのか?
口癖のように、適材適所、機能強化を言うこと自体、迷走政権の実体を示している。
演説に定評のある野田氏だが、その言葉は空転して心に響かない。
現在のように、難題がいくつもある時代に、問題の認識のセンスが欠如したリーダーは、有害無益ではないか。

改造人事で目につくのは、党役員と閣僚の相互入れ替えであろう。
前原誠司政調会長を国家戦略担当相に、樽床伸二幹事長代行を総務相に、城島光力国対委員長を財務相に起用する一方、安住淳財務相を幹事長代行に、細野豪志原発担当相を政調会長に就ける「たすき掛け人事」を行った。
党役員と閣僚の交流を図ること自体は、政策遂行力という観点から悪いことではない。
政府と与党は本来一体的であるべきだろう。
菅政権末期のように、与党が首相に引導を渡す努力をし始める事態は異常であった。
⇒2011年8月 5日 (金):与党が首相退陣の条件を整えるためにマニフェストを放棄する不可解
⇒2011年7月13日 (水):民主党有志、全国知事会、西岡参院議長の菅首相批判

私は民主党の党内事情に明るいわけではないが、今回の改造の意図は何だろうか?
野田氏が、「政治生命を賭けた消費増税」のために、自民等の谷垣総裁(当時)と交わした「近いうち」に解散するという約束を履行しようと考えた体制なのか?
あるいは、解散を可能な限り先延ばししようと考えた体制なのか?

いずれにせよ、今回の人事で弊害が生じることは目に見えている。
たとえば、環境関連の施策である。
福島第一原発事故の対応という意味でも、放射能汚染対策は重要な課題である。

環境省関連では、細野大臣と横光副大臣が共に交代した。
細野氏は、民主党代表選への出馬を、原発事故への対応を理由に見送ったはずだ。
原発事故は「収束」はしないまでも、一段落したと考えているのであろうか?
⇒2012年9月10日 (月):嘆くべきか、嗤うべきか、民自両党党首選の猿芝居
⇒2012年9月27日 (木):W党首選の結果と両党あるいは日本の将来

また、環境副大臣だった横光克彦氏は、原発事故で発生した「指定廃棄物」の最終処分場の選定を指揮してきており、栃木、茨城両県の候補地の選定に深く係わってきた。
両県とも反対運動が広がる中での責任者交代には、首を傾げざるを得ない。
選定された地元からも不満の声が聞こえるようだ。

 矢板市の反対運動組織の江部和栄副会長(68)は「党内事情による交代ではなく、留任の道はなかったのか。(横光氏が)言ってきたことに責任がなくなるのではないか」と懸念を示す。高萩市の草間吉夫市長も「唐突な感じ。伝達に来た副大臣がこの時期に代わってしまうのはいささか疑問が残る」と指摘した。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012100490071246.html

総じていえば、ガタついている党内の融和を優先したということだろう。
しかし、そんな発想の人事で国難に対処できるとは思えない。
国民が民主党に政権を託したのは、社会保障を抜本改革し、その財源は消費税でなく、税金の無駄遣いをなくして創り出すと訴えたマニフェストによってである。

もちろんいろいろな事情で、マニフェストを履行できない場合も起こりえよう。
しかし、基本的な考え・コンセプトの部分を放棄し、争った野党と野合してマニフェストに書いてないことを実現しようということは、国民を裏切ること以外の何物でもない。
菅前首相は、「選挙で選ばれた政権の任期中の独裁」と言った。
この言葉に一理があるとすれば、「マニフェストを忠実に履行している限り」という条件が必要であろう。
そうでないことがはっきりしている以上、速やかに総選挙を行うべきだ。

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