松下金融・郵政民営化担当相の自殺
松下忠洋金融・郵政民営化担当相の自殺には驚いた。
時期が時期だけに、政治的な背後関係があるのではないかと考えるのが普通であろう。
⇒2012年9月10日 (月):嘆くべきか、嗤うべきか、民自両党党首選の猿芝居
直後から、自殺に至る背景が報じられ始めた。
実際は、今日(12日)発売の「週刊新潮」に、同氏の女性スキャンダルが掲載されているらしい。
タイミングからしてもこの問題と関係があると考えるのが自然であろう。
同記事は未読だが、新聞広告には「痴情はてなき電話と閨房」とある。
人前では読むのが憚られるようなタイトルである。
同誌に連載の「黒い報告書」と似たようなものか?
政治家の自殺は目立つ。
何か隠された背景があるのではないか、とつい勘繰ってしまう。
現職閣僚としては、松岡利勝氏に続いて、戦後2人目ということだ。
しかも松下氏と松岡氏は親友だったという。
私は松岡氏には余り良いイメージがない。
事務所光熱費をめぐる疑惑に、「何とか還元水が・・・」などという珍答弁をしていた記憶ぐらいしかない。
中川一郎、新井将敬……。
印象に残っている自殺政治家である。
現職ではなかったが、偽メール事件の当事者であった永田寿康氏なども記憶に新しい。
⇒2009年1月 8日 (木):永田寿康元衆議院議員の自殺
いずれも不可解な死であったが、真相は闇の中である。
松岡氏と比べてみても、松下氏は地味な目立たないあるいは存在感の希薄な政治家だったといえよう。
おそらく脚光を浴びたのは、自殺の報道が初めてではなかろうか。
死んでしまった人にどうこう言っても仕方が無いが、大臣としての出処進退のケジメをつけて、一私人として自殺すべきであったように思う。
「週刊新潮」の記事のことを聞いた時、「73歳にもなる政治家が、女性スキャンダルとは・・・」と、瞬間的に思った。
そんな分別のない男が、大臣を務めていたのか!
「100年に一度」のリーマン・ショックの後遺症が完全に癒えぬまま、「1000年に一度」の東日本大震災という国難を迎えた。
デフレ経済から脱出する道筋が見えぬままである。
いまこそしっかりとした金融政策が求められているのに・・・、という感じである。
大臣という最高レベルの公職にある人間としては、あるまじき行為であることは間違いあるまい。
女性スキャンダルも、自殺も、である。
しかし、一歩下がって、一個の人間としてみたらどうだろうか?
第一発見者は夫人だと報じられており、「週刊新潮」のタイトル(?)からしても、いわゆる不倫とか浮気とか火遊びといわれる類のことだろうと思われる。
もちろん、73歳にもなって女性スキャンダルとは誉められた話ではないことは当然である。
一般論としてはそうであるが、男女の仲というものは他人が窺い知れないものがあることも事実である。
年齢や地位や名誉とはまったく関係がないともいえる。
他人がとやかく言っても仕方がないのではないか。
松下氏が死を選んだのは、「自殺予防週間」の初日で、「世界自殺予防デー」の当日である。
いかに自殺予防が難しいかを示しているともいえよう。
私は、自殺をした人間のことを、生きている人間が理解するのは不可能もしくは至難であると思う。
詮索するのは勝手であろうが、所詮憶測に過ぎないのではないか。
松下の死去に伴い補欠選挙が行われる見通しである。
民主党政権の正当性、政権存続の妥当性が問われている時期でもあり、注目される選挙となろう。
「大阪維新の会」が発展し、今日政党化されたた新党「日本維新の会」も早速候補者擁立を考えているという。
橋下徹大阪市長率いる大阪維新の会が、松下忠洋金融・郵政民営化担当相の死去に伴う10月28日投開票の衆院鹿児島3区補欠選挙に、近く立ち上げる新党「日本維新の会」から候補者擁立を検討していることが12日、分かった。擁立すれば新党で初の国政選挙となる。
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20120912-1015609.html
松下氏に比べ、同じように女性スキャンダルに見舞われた橋下氏のしたたかさは、質が違うようだ。
「近いうち」の総選挙がいつになるかは分からないが、総選挙の帰趨を予示することになるのかも知れない。
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コメント
コメントありがとうございます。
松下氏の自殺は、女性醜聞だと割り切った納得の仕方もありますが。
2chで騒がれているのは、「国籍法改正案」がらみのようですね。
大人しそうな人でしたが、靖国問題なんかでもわりと頑固でしたね。
http://www.youtube.com/watch?v=gzJGyGXgj2Y
投稿: kimion20002000 | 2012年9月19日 (水) 00時53分
自殺のニュースには驚きました。週刊誌は、新聞の見出しを見て、それきりでした。 只、‘エッ?!、こんなことで’、と少し、唖然とするような気持ちを持ちました。
・・・・週刊新潮が、政界の影の抗争の片棒を担ぐような真似をして、陰謀めいたスッパ抜き記事を出すとは、ちょっと思えません。 そもそも、故人が、代表選に複雑に絡んでいたり、韓国や中国にマークされていた、ということなど、全く、無かったと思います。
英雄、色を好む、ということばがあります。 昔の大物政治家と云われた人達には、必ず、二号さん、などと呼ばれる女性が居ました。
故人は、そういうタイプの人物だったのではないでしょうか。最期のけじめとして自害をした、のであれば、それは、武士の心を持っていた、ということだったとも思います。
それにしても、下らない記事を書いて、それでお国の仕事をしている人を死に追いやったとしたら、随分、酷い話しではないでしょうか。
私は、死んでしまったのに まだ、載せるのか、と思いましたし、週間新潮は今後一切読みたくない、と思いました。
投稿: 五節句 | 2012年9月19日 (水) 11時54分
五節句様
コメント有り難うございます。
私は週刊新潮は一呼吸置いて読んだのですが、自殺の報道の後では、何とも後味の悪いことになってしまいました。
私は、男女のことは、他人が計り知れないというという信念(?)があって、あり得ることはある、と思いますから騒ぐこともないと思っていますが、大事な時期にこのようなことで死ぬとは残念というか情けないというか・・・です。
もっと図太く生きればいいのに、と思いますが、それも他人の大きなお世話というものでしょう。
謀略説もあるようですが、彼についてほとんど情報がないので何とも言えません。
投稿: 夢幻亭 | 2012年9月19日 (水) 22時22分