南海トラフ大地震にどう備えるか?/花づな列島復興のためのメモ(136)
友人たちとの東北旅行の時、25日の夜は松島のホテルに泊まった。
⇒2012年8月27日 (月):大川小学校の悲劇と避難誘導の難しさ/因果関係論(20)
リニューアル記念とかで格安になっていたが、もともと立派なホテルである。
その夜、地震があって、目が覚めた。
発症以来、音に過敏になっているが、揺れについても感度が敏感になっているのかも知れない。
⇒2012年5月19日 (土):安眠のコスト/闘病記・中間報告(50)
昨晩(というよりも今朝)も仙台方面でかなり強い地震があったようである。
30日午前4時5分ごろ、宮城県沖を震源とする地震があり、宮城県南三陸町、仙台市で震度5強を観測した。名取市や塩釜市、東松島市で震度5弱を観測したほか、気仙沼市や栗原市など広い範囲で震度4を記録した。東日本大震災の余震とみられる。
http://www.asahi.com/national/update/0830/TKY201208300003.html
まだ余震が続いているのだから、あの地震の大きさはやはりスケールが違っていたのだろう。
それにしても、地震の揺れには「慣れる」ということがない。
国会の猿芝居に「喝」を入れるタイミングをはかっていたかのように、南海トラフ大地震の想定被害が報じられた。
国民からすれば、問責に値するのは野田首相だけではない。
民主も自民も公明も、まとめて問責したい。
マグニチュード9の巨大地震が南海トラフで発生した場合、最大で32万人超の死者が出る、という予測である。
もちろんその確率は極めて低いものだろうが、東日本大震災の大津波を目の当たりにしたばかりである。
特に、静岡県は10万9千人というから凄まじい。
静岡新聞120830
余りに大きな数字でなかなか実感に結びつけるのが難しいが、三島市クラスの都市の人口がまるまる喪われるという想定である。
しかし、下田などは観光面で結構打撃だろうなあ。
つい先日は、7世紀の大地震の津波跡が発見されたばかりである。
⇒2012年8月24日 (金):7世紀(白鳳)の3連動大地震/花づな列島復興のためのメモ(135)
この期に及んで、まだ原発を動かそう、増強しようという為政者・財界人には驚くばかりである。
⇒2012年8月23日 (木):将来の原発比率に関する民意/花づな列島復興のためのメモ(134)
⇒2012年8月29日 (水):直下に活断層があっても原発運転?/原発事故の真相(44)
巨大地震がいつ来るかは分からない。
東海地震が話題になって、静岡県が防災活動に本腰を入れ始めたのは、1970年代のことである。
学者肌の山本敬三郎知事の時代で、「地震知事」などと呼ばれた。
「静岡県は危険だということを宣伝するようなもの」という批判があったようだが、東海地震の危険性を訴求し続けた。
爾来30年以上が経つが、東日本大震災により、その先見性が裏付けられた。
減災のために、やれることは何か、改めて問われている。
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