電力需要の実際/花づな列島復興のためのメモ(132)
野田首相が、多くの国民の反対の声を無視して、大飯原発再稼動という意思決定をしたのは6月8日のことだった。
⇒2012年6月 9日 (土):なぜ事故調報告を待てないのか?/花づな列島復興のためのメモ(81)
以後、首相官邸前等で行われる原発再稼動のデモは、急速に人数が増大してきた。
また、野田政権に対して、民主党から消費税増税で小沢一郎氏らが反旗を翻したのに続き、原発再稼動でも離党者が出るに至った。
野田首相の消費税増税路線に相いれないとして、小沢氏を中心とする衆参両院議員約50人が7月2日に離党して、政権を揺るがしたが、原発再稼働反対を掲げて7月13日には民主党女性議員3人が離党し、野田首相はさらに不安定な政権運営を強いられることになった。
離党したのは民主党が躍進した07年の参院選で初当選した舟山康江(山形選挙区)、行田邦子(埼玉選挙区)、谷岡郁子(愛知選挙区)の3氏。3氏は小沢新党には合流せず、国民新党を離党した亀井亜紀子氏(島根選挙区)と原発再稼働反対などを掲げて4人の参院会派「みどりの風」を結成した。この3人の離党により参院の民主党会派は88議席に減り、第2会派の自民党会派との差が2議席に縮まった。
谷岡氏は会見で「再稼働で責任が取れるというなら福島原発の安定化を国の責任でやってほしい」と述べ、再稼働見送りの訴えが受け入れられなかったことが離党の理由であることを明らかにした。
野田首相は消費税増税問題では、自民党・公明党と手を握ることで法案成立にめどをつけたが、原発の再稼働問題では思わぬ反発を招いているようだ。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33217?page=3
野田氏も、このような声に耳を傾けるポーズを示さざるを得なくなっており、デモ主催団体代表社と面談することになった。
野田佳彦首相は1日、原発再稼働への抗議活動を毎週金曜に首相官邸前で行っている市民団体の代表と近く面会する意向を固めた。首相周辺が「首相は面会に前向きだ」と明らかにした。抗議活動の急速な拡大を受け、政府・民主党内にも「反対の声を無視しているように受け取られる」と懸念の声が出ていることに配慮した。
http://mainichi.jp/select/news/20120802k0000m010138000c.html
野田首相が誰と面会しようと私が云々するものではないが、再稼動を意思決定した理路については、広く国民に説明が必要だと思う。
実際に今年の夏の電力需要がどうであるのか?
もちろんまだまだ残暑厳しい折ではあるが、政府の見込みに対して、実際の需要がどうだったかはおおよその傾向は分かっていると思う。
これまでの最大需要は、大阪市の最高気温が三六・七度に達した八月三日午後二時台。一〇年夏は八月十九日に最大需要を記録したが、その時の気温は三六・六度だった。
関電管内は大飯3、4号機が七月二十五日までにフル稼働した。直前の需要予測に基づいた電力供給量に対し実際どれだけの電力が使われたのかを示す電力使用率は最大需要を記録した八月三日でさえ、89%で10%以上の余裕があった。
今夏は企業や家庭の節電が定着し、気温が三五度を超える平日の猛暑日でも最大需要は二千五百万~二千六百万キロワット台で推移した。
本紙が今夏の発電実績を参考に原発を除く関電の発電設備能力を調べたところ、火力、水力、揚水、地熱・太陽で計二千八万キロワット。これに中部電力など他社からの融通電力など七百四十二万キロワットを加えると、計二千七百五十万キロワットで、これまでのところ大飯3、4号機のフル稼働がなくてもカバーできた計算になる。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012081502000108.html
私たちは、「実際のところ」がどうなのか、を知りたいと思うのである。
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