原子炉の内部の状態/原発事故の真相(38)
東京電力が事故調査最終報告書を公表した。
東京電力は、みずから行っていた福島第一原子力発電所の事故調査の最終報告を公表し、「原子力災害への備えが甘く実践的な考えが十分でなかった」と総括しました。しかし、放射性物質の大量放出の原因や地震の影響など未解明の問題も多く、事故から1年以上たっても疑問が多く残されたままです。
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しかし、多くの住民を避難に追い込んだ大量の放射性物質がどこからどのように放出されたのか、いまだ明らかになっていないほか、本当に地震の影響はなかったのか、確定させる調査もできておらず、事故から1年以上がたっても疑問が多く残されたままです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120620/k10015982111000.html
民間事故調は、すでに最終報告書を開示している。
⇒2012年2月29日 (水):民間事故調報告書/原発事故の真相(18)
政府事故調、国会事故調はこれからであるが、現場の放射能濃度などから、現地・現場での調査は東電の社内調査に任さざるを得ないとされる。
その結果が上記のようである。
要するに、放射性物質がどのように放出されたのか分からず、地震の影響と津波の影響の区分けも明確ではないのだ。
このような状態で、安全基準を決めたという関係閣僚とやらの神経を疑う。
特に、細野環境相と枝野経産相は、紛れもない事故当事者である。
福島第一原発事故に関しては、昨年の12月16日に「収束」が、野田首相によって宣言された。
その欺瞞性については、上記事情だけからしても明らかであろう。
原子炉の内部は、どうなっているか?
事故の起きたものと同型の原子炉は次図のような構造をしている。
http://cari.seesaa.net/article/190742069.html
この格納容器の底部に溶融燃料がたまっていると考えられている。
その状態は未確認であるが、スリーマイル島の事故で取り出されたものから、以下のような状態であろうと推測されている。
水野倫之『原子炉内部はどうなっているのか』文藝春秋2012年4月号
まだ燃料棒取り出しの具体的方策も検討段階なのである。
この燃料棒は、ずっと冷やし続けなければならない。
完全な閉鎖系でない限り、冷却水は環境汚染水でもあることを忘れてはならない。
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