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2012年6月 4日 (月)

乾坤一擲の覚悟で自民党に擦り寄る野田首相を嗤う/花づな列島復興のためのメモ(76)

野田再改造内閣が発足した。
首相自身の解説によれば、狙いは以下の通りである。

 「法務大臣、滝実さん。国民にとって身近な司法を実現するとともに、検察の信頼回復を図る大事な役割を担う、その大臣として、法務副大臣を繰り返し務められ、法務行政に精通をしておられます滝さんにお願いをすることといたしました」
 「農林水産大臣、郡司彰さん。食と農林漁業の再生は、被災地だけではなく、日本全国で待ったなしの課題であります。・・・」
 「国土交通大臣、海洋政策担当、羽田雄一郎さん。大震災の教訓も踏まえ、持続可能で強靱(きょうじん)な国土作りを進めなければなりません。・・・」
 「防衛大臣、森本敏さん。改めて申し上げるまでもなく、安全保障に関するわが国の第一人者のお一人でございます。・・・」
 「郵政民営化担当、内閣府金融担当特命大臣、松下忠洋さん。郵政民営化法に基づき、郵政改革はこれから実行段階であります。・・・」

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120604/plc12060414410017-n1.htm

既に問責決議が成立していた田中防衛相、前田国交相及び李春光・元在日中国大使館一等書記官のスパイ容疑で追及が必至の鹿野農水相を更迭することに主眼があったことは明らかであろう。
問責大臣の更迭は、野党第1党の自民党の国会審議入りの条件だから、自民党との協議を進める環境作りということになる。

何のために自民党の意を汲まなければならないか?
もちろん、参院では民主党は過半数に達していないので、自民党の協力が必要である。
乾坤一擲の覚悟で臨むとした小沢元代表との会談は、当然の如く「物別れ」に終わったが、ご丁寧に再会談まで行っている。
要は、手続きとして、小沢氏に会って話をしたということで、いわばアリバイ作りのようなものである。

与野党が歩み寄るのは悪いことではない。
しかし、一連の野田首相の行動は、歩み寄りというよりも、がむしゃらな「擦り寄り」というべきだろう。
政権交代を選択した国民の思いは、完全に踏みにじられた。

琉球新報6月2日社説は以下のように批判する。

国民に多大な負担を強いる消費税増税にもかかわらず、熟議を尽くさずに法案の採決に走るのは疑問だ。
 小沢氏は首相との会談で「国民に大きな税負担をさせる前に政権としてやることがある」と指摘。2009年の衆院選マニフェストに掲げた政策の実現をあらためて主張し、徹底した行政改革や地域主権改革、社会保障制度の将来像の提示、経済再生―などを求めた。
 首相は、増税法案の今国会成立に「政治生命を懸ける」と明言したが、そもそも増税や一体改革について国民に納得のいく説明がなされたとは到底言い難い。小沢氏の指摘はもっともであり、「これが国民大多数の思いだ」との発言を首相は重く受け止めるべきだ。

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-191989-storytopic-11.html

野田首相は、乾坤一擲と表現した小沢氏との会談の終了直後、消費税増税に対する決意と時を同じくして、原発の再稼働を表明した。
同時発表により、報道の分断・分散を狙ったとされる。
事実、マスコミはこれらを同時に扱わざるを得なかった。
⇒2012年5月31日 (木):野田首相に理はあるか/花づな列島復興のためのメモ(75)

鳩山元(前々)首相、菅前首相が余りにお粗末だったので、もう少しマシだろうという淡い期待があった。
しかし、相田みつをの言葉を引用した時から、胡散臭い感じはあった。
一国の首相の就任時の言葉としては品格に欠けよう。

どじょうがさ 金魚のまねすることねんだよなあ

「どじょう」の正体は、夏の電力が足りないというキャンペーンで地元自治体を切り崩し、原発再稼働を「私の責任で判断」という無責任男だった。
二度あることは三度あったのである。
鳩山、菅両氏と同様に、6月末の通常国会会期末には、、命運が尽きているのではないだろうか。

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