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2012年6月 3日 (日)

『わが母の記』と沼津・伊豆

近くのシネコンで、『わが母の記』を観た。
井上靖の原作を原田眞人監督が映画化したものである。
井上靖は、旧制沼津中学(現沼津東高校)の出身で、沼津に隣接している静岡県駿東郡長泉町に、井上靖文学館がある。
⇒2011年6月 5日 (日):沼津における津波の歴史
⇒2011年12月 6日 (火):心暖まる「手づくりMoms'」展示即売会
⇒2011年10月 1日 (土):松原景観受難の年/花づな列島復興のためのメモ(7)

出身地については、Wikipedia によれば次のようである。

  • 北海道生まれだが出身地は静岡県である。随筆『郷里伊豆』に「私は北海道旭川で生まれた。しかし年鑑や名簿などでは私の出生地は殆ど静岡県になっている。自分で書く時は出生地は旭川、出身地は静岡県と区別して書くが…」と記している。
  • 『私の自己形成史』の中の<自然との奔放な生活>には「この少年時代を過ごした原籍地の伊豆が私の本当の意味での郷里であり、ここで私という人間の根底になるものはすべて作られたと考えていいようである」と記している。

原田眞人は沼津東高校の出身であるから、井上靖の後輩である。
主人公は伊上洪作(井上靖)とその母である。
伊上洪作という名前は、井上の自伝的先品『しろばんば』、『夏草冬涛』、『北の海』で用いられている名前である。

私も、井上靖、原田眞人の両氏と同じ高校の出身であるから、この映画が制作されていることは知っていた。
先日、友人たちが開いてくれた鹿児島大学病院霧島リハビリテーションセンターからの「帰還歓迎会」(という名目の飲み会)で、観てきたという友人たちの話で盛り上がった。
そこで早速出かけたという次第。

映画は、学校を卒業してからはめっきり観る機会が減ってしまったが、原田監督の作品は、沼津出身ということを知らないで観た『金融腐食列島』が最初で、『クライマーズ・ハイ』などを観ている。
⇒2010年8月12日 (木):転換点としての1985年
テンポのいい演出が持ち味という印象があったが、『わが母の記』は、むしろ映像の美しさが印象的だった。

ロケ地も馴染みのある場所が結構出てくるので、その面の楽しみもあった。
Photo
http://wagahaha-shien.com/modules/location/index.php?content_id=1

全体としては、原田監督の、井上靖に対するオマージュという印象も大きい。
井上靖だけでなく、沼津や伊豆の風土というべきかも知れないが。

キャストは、伊上洪作役が役所広司、母親役を樹木希林が演じている。
特に認知症になった母親の、樹木希林の迫真の演技が凄い。
幸いにして私の母親は、認知症ということもなく(MRI像は白い部分が目立ったが)、天寿を全うした。
しかし、私自身、脳の病気を発症したことでもあり、そのうちに高次脳機能に障害が出てくるのではという不安を拭えない。

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コメント

キキさんの演技は素晴らしいです。

投稿: 吉沢アキラ@能力開発 | 2012年6月 5日 (火) 05時13分

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