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2012年5月19日 (土)

安眠のコスト/闘病記・中間報告(50)

健康生活の要諦は、
・栄養(飲食)
・運動
・睡眠
であることはよく承知している。
リハビリ病院で入院生活を送ると、栄養(飲食)と運動は、メニュー通り守っていれば問題はない。

残りは睡眠だけである。
私は、発症後、音に敏感になった。過敏というべきかも知れない。
予期していない時に聞こえる小さな物音にも、ビクッと身体全体が反応してしまうのだ。

先日、神経生理の先生にそういう話をしたところ、計測してみましょうということになった。
神経生理では、麻痺の状態を調べるのに、指にパルスを与え、それが脊髄(?)から戻ってくる微弱波形を増幅して、麻痺の程度を計測する(ようだ)。
麻痺が強いと、帰ってくる信号の波形の山が高い(らしい)。
それと同様の方法で、音に対する敏感性を測定した。

結果は、やはり少し敏感になっているようだ、とのこと。
もっとも、「予期せぬ音」というのが「ビクッ」の条件だから、「計測します」ということ自体、その条件から外れているともいえるわけで、データ採取は難しいだろうと推測がつく。
本来の対象である麻痺の程度は、入院時→2週間後→4週間後と順調に軽減していることが、波形からも明らかに確かめられた。

音に対する感覚が異常になっているためだろうが、睡眠が浅い。
ごく小さな物音でも目が覚めてしまう。

病室は、4人部屋を基準とし、2人部屋、個室と分かれている。
飛行機でいえば、エコノミー、ビジネス、ファーストといった感じである。
ビジネスクラスやファーストクラスには、差額料金が必要であることも一緒である。

私は、急性期、回復期を通じ、4人部屋で過ごし、別段不満はなかった。
むしろ、患者同士のコミュニケーションという意味で、個室に引き籠るのはいかがなものかとも考えていた。
したがって、今回も、差額ベッドを利用する気は最初からなかった。

ところが、先日の突然の発熱で、2人部屋の1人使用を体験することになった。
⇒2012年5月 3日 (木):発熱?/闘病記・中間報告(48)
発熱は一晩でおさまったが、念のため、金、土、日と合計4泊する結果となった。

そのとき、明らかに睡眠の深さが違うと感じた。
考えてみれば当然である。
夜間における病院の音の発生源は、基本的に人である。
自分の出す音には驚かない。

4人:2人:1人は、他人の人数として数えれば、3人:1人:0人である。
自分の発する音以外をノイズと考えれば、この比で音の問題が発生する。
これは全員同一の音源として考えた場合だが、特にノイジーな人がいる場合には、この比以上の差になる。

2人部屋での快適性を体験したら、コスト・パフォーマンス的にこちらの方がいいように思えた。
そこで、看護師に、2人部屋が空いているかどうか確認したら、あいにく予約で塞がっているという。
念のため個室についても聞いてみたが、やはり満室だということだ。
空いたら移動させて欲しいと申し込んでおいたが、今現在、音沙汰がないので、空きがないらしい。
多分、退院まで、今の部屋で過ごすことになると思われる。

病室の選択は難しい。
回復期の病院では、病因、病状はそれぞれであったが、ごく一部の例外を除き、共に楽しく入院生活を送ることができた。
一部の例外というのは、次のようなことである。

消灯時間を過ぎてもTVをイヤフォンなしで視聴しているようだった。
(昼間といえどもイヤフォン使用がルールである)
看護師に注意して貰おうと思ったところ、本人は既に眠りこけていた。
睡眠薬を所望したのが、効きすぎたらしい。
マンガチックな話だが、実話である。

周囲に無神経な人がたまにいる。
運悪くそういうノイジーな人と同室になったら、部屋を替わるなどの対策が必要になる。
もはや安全はタダではない。
⇒2012年5月 6日 (日):「水と安全」のコスト/花づな列島復興のためのメモ(61)
安全と同様、安眠にもそれなりのコストを負担しなければならない、ということだろう。

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