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2012年4月 4日 (水)

「大飯原発再稼働」の政治判断?/原発事故の真相(24)

野田政権は、3日夜、関西電力大飯原発の再稼働を協議する会合を首相官邸で開催した。
野田首相は、休止した原発の運転再開の判断が分かりにくいとの指摘が多いことを踏まえ、「暫定的であれ基準を整備し、提示してほしい」と述べ、政府としての再稼働の基準を策定するよう指示した。

首相は冒頭「これまでの安全対策の実施状況など、全ての事実を徹底的に検証したい」と述べ、原発の安全性に関する論議を尽くして国民の不安を払拭(ふっしょく)する姿勢を強調した。ただ、大飯原発が再稼働した場合、安全性が確保できるかという議論をこの日は行わず、次回以降に持ち越した。首相の指示を受け、経済産業省原子力安全・保安院が基準案づくりに取り組む。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012040300918

一時期は、そのまま再稼働を認めてしまうような流れだった。
しかしながら、京都府、滋賀県などの広域的な地元からの反対が強く、さすがにそのまま押し切るのはマズイと考えたのだろう。

Photo_2 首相も3月11日の記者会見で、原発が立地する自治体への再稼働の説明について「私も先頭に立たなければいけない」と前向きな姿勢を示した。これに先立つ3月5日、枝野氏は衆院予算委員会の分科会で「安全確認ができたならば、少なくとも当面は原子力を使わせてほしい」と理解を求めた。
 政府は再稼働に前向きな姿勢だったが、地元や周辺自治体は反発。枝野氏は4月2日の参院予算委員会で「地元をはじめとする国民の一定の理解が得られなければ再稼働はしない」と述べ、地元理解を求める姿勢を強調し、沈静化を図った。首相が会合で、福島第1原発事故の知見を反映した新たな「暫定安全基準」を次回会合に提示するよう枝野氏に指示したのも、大飯原発が立地する福井県の要望に応え手続きをスムーズに進める狙いがあるからだ。
 ただ、京都府の山田啓二知事と滋賀県の嘉田由紀子知事は慎重姿勢を崩していない。関電の大株主である大阪市は株主総会で「全原発廃止」を提案する方針で、橋下徹大阪市長は「総選挙で決着をつけたらいい」と反対姿勢を強調する。橋下氏が代表の「大阪維新の会」は国政への進出を目指しており、政権としても無視できない存在になっているが、理解を得られる見通しは立っていない。
 原子力安全委員会の班目春樹委員長は「1次評価のみでは不十分」と主張しているほか、政府や国会の事故調査委員会の報告もまだ出ておらず、詳細な事故原因も明らかになっていない。理解を求める「地元」の範囲や、必要となる「理解」の程度も定まっていない。こうした状況で再稼働に踏み切れば世論の反発も必至だ。

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20120404ddm003040063000c.html

枝野経産相は、事故発生当時官房長官の職にあった。
不眠不休という状態を讃える声も多いようである。
しかし、広報の責任者として有能ではあるだろうが、誠実であったといえるだろうか?
フクシマ原発事故の状況について、結果的に不適切だったと言わざるを得ないことが多々ある。

たとえば、事故発生当初の段階で、深刻な印象をもたらすのを避けていたと思われる。
⇒2011年3月15日 (火):地震情報と「伝える力」
⇒2011年3月20日 (日):福島第1原発事故と放射線量の用語について
また、弁論に長けているとの自負からか、強弁も多い。
⇒2011年5月25日 (水):誰を信じればいいのだろうか?/やっぱり菅首相は、一刻も早く退陣すべきだ(35)

原発再稼働について、フクシマの教訓をどのように考えているのだろうか?

Photo_3  関西電力大飯原発(福井県おおい町)の再稼働をめぐり、枝野幸男経済産業相の発言が迷走している。2日の国会で「再稼働に反対」と大見えを切ってからわずか一晩、3日朝には「今日は昨日の段階と違う」と発言を事実上修正した。3日の閣僚会議では野田佳彦首相が暫定的な安全基準策定を指示し、再稼働に向けた局面の打開を図る動きに出たが、腰の定まらない担当閣僚の発言に地元は不信感を募らせている。
・・・・・・ 
 実際、枝野氏の3日の会見は軌道修正のオンパレードだった。「得心していない」としていた安全性については「関係閣僚会議を開くよう申し上げる段階になった」と、一夜で一定の納得をしたことを示唆。同意対象の拡大については他閣僚も火消しに躍起で、藤村修官房長官は「理解を得るべくしっかり説明するのが重要」と述べ、同意までは必要ないとの考えを示した。
 枝野氏は、2日と3日では「段階が違う」と強弁したが、変化したのは、枝野氏の一連の発言が再稼働を遠のかせたという現実だけだ。発言を修正したところで地元がすんなり納得するわけでもなく、滋賀県の嘉田由紀子知事は「『地元の理解』ということがどういう意味なのか、政府の考えをお聞かせいただきたい」との談話を発表した。
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/snk20120404083.html

野田首相が再稼働に積極的なのは、いかに繕ってみても伝わってくる。
それも、増税法案を通したいためだからである、といわれる。
経団連などの再稼働推進派イコール増税賛成派である。
野田政権は、末期的様相といわざるを得ないだろう。

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