地震科学と生物の地震予知能力
今朝は続けてかなり大きな地震があった。
緊急地震警報が3回鳴った。
わが家の揺れは、下図を見ると、震度4くらいだったようだ。
地震速報によると、震源は富士五湖付近だという。
http://tenki.jp/earthquake/detail-9740.html
このところ、地震の話題が多い。
1つは、地震科学の新しい知見だ。
⇒2012年1月21日 (土):東北太平洋沖地震とゆっくり滑り現象
さらに一昨日は、巨大地震の震源に関しての新しい知見が発表された。
北海道から茨城県沖には、注目されていなかった下北半島の沖も含め、マグニチュード(M)9級の地震を起こす震源域が三つあるとする説を北海道大の平川一臣特任教授が26日発行の雑誌「科学」で発表する。それぞれ千年程度の間隔で地震を起こしてきた可能性があるという。
日本でのM9級地震は、中央防災会議が静岡沖~九州沖、地震調査研究推進本部が東日本大震災が起きた海域周辺で想定している。
平川さんは東日本大震災後、過去の津波で運ばれた砂などの津波堆積(たいせき)物を再点検した。大震災で想定より遠くまで津波の痕跡が残ることがわかり、北海道から宮城県までのデータを整理し、超巨大津波を起こす地震の震源域を見積もった。
http://www.asahi.com/science/update/0126/TKY201201250797.html
また今朝は、紀伊半島沖に巨大な活断層が確認されたということが報じられている。
東京大などは27日、東南海地震や南海地震などの巨大地震を起こしたとみられる長さ約200キロの大規模な海底活断層が、紀伊半島沖合の南海トラフに存在していることを確認したと発表した。一度に動けばマグニチュード(M)8級の地震を起こすとみられる。
断層の活動によりつくられた高さ数百メートルの崖も確認。調査した朴進午東京大准教授(海洋地質・地球物理学)は「断層のずれが大津波を発生させてきた可能性が高い。200キロ以上の海底活断層を考慮して、防災対策を再構築する必要がある」としている。
・・・・・・
断層の過去の活動回数や時期は不明だが、地形の特徴から東側と西側が一度に動くことが多かったらしく、1707年の宝永地震(M8・6)を起こした可能性もあるとみている。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201201280063.html
少しずつではあるが、巨大地震のメカニズムが明らかにされている。
予測の精度が高くなれば、それだけ被害を軽減させられる可能性が増すはずであり、地道な研究の進展を期待しよう。
もう1つは、科学的かどうか不明だが、生物界の異常を示す情報である。
最近、こんな情報を目にした。
たぶん、まだ人間にとっては未知で、特定の生物が感知できる変化があるのだろう。
ちなみに、サメが大漁の日は、1月18日だったようだ。
今朝の地震がサメの大漁と関係があるのかどうかは、もちろん分からない。
しかし、警戒するのに越したことはないし、生物界の異常情報をしかるべき機関で蓄積していくべきだと思う。
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