民主党政権の終わりの始まり
民主党政権はいよいよ末期的症状を呈してきた。
消費税率アップや八ッ場ダム事業継続などを非として、一部議員が集団離党に動いた。
野田佳彦首相が目指す消費税増税などに反発する民主党の内山晃衆院議員(57)=千葉7区=ら9人が28日午前、国会内で樽床伸二幹事長代行に離党届を提出した。
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内山氏は離党届提出後、記者団に「平成21年衆院選で国民と約束したマニフェスト(政権公約)をことごとくほごにされたら、私たちの立つ瀬がなくなる。うそつきと呼ばれたくない」と説明。消費税率引き上げや凍結していた八(や)ツ(ん)場(ば)ダム(群馬県)の本体工事再開などを挙げ、「大きな約束を破った」と批判した。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111228/stt11122811250003-n1.htm
樽床氏や輿石幹事長は慰留をしない方針だという。
離党するに至った経緯はそれぞれであろうが、今の民主党では次の総選挙で必敗と踏んだであろうことは間違いないと思われる。
どこに所属するかは分からないが、少なくとも民主党よりは当選の確率は高いであろう。
先の大阪ダブル選挙ばかりでなく、昨年来の地方選や参院選などで、連戦連敗の状況だからだ。
⇒2011年1月16日 (日):民主党は、統一地方選でどんな旗を掲げるのか?
フクシマ原発事故に関する政府の事故調査・検証委員会が中間報告書を公表した。
東電の中間報告書が、「事故は想定外の津波が原因」と従来の説明を踏襲するに過ぎなかったのに比し、発電所幹部や東電本店が事態を正確に把握できていれば、炉心溶融までの時間を遅らせ、放射性物質の放出を抑えられた可能性に触れている。
また、首相官邸内の連携不足など政府側の機能不全にも触れている。
私の心に深く刻まれているのは、岡田克也幹事長(当時)が南相馬市を訪問した時に、岡田氏が完全防護姿で握手をしているのに対し、握手の相手方の地元の人は無防備であったことである。
⇒2011年5月14日 (土):放射能汚染は、どこまで、どの程度?/やっぱり菅首相は、一刻も早く退陣すべきだ(28)
放射能拡散予測システム(SPEEDI)の情報が、故意に開示されなかったため、被爆被害が拡大したのではないかといわれている。
⇒2011年7月 5日 (火):官邸は誰の責任で情報を隠蔽したか?/原発事故の真相(4)l
自分たちだけ情報を利用し、一般大衆には危険を承知で知らせない。とても北朝鮮のことを笑えないのではないか。
過ぎてしまったことを言ってみても始まらないが、震災が起きなければ、民主党は身動きできなくなっていたはずだ。
⇒2011年2月15日 (火):現実味を帯びてきた民主党解党という選択肢民主党
マニフェストに書いたことはことごとくと言って良いほどに実行せず、マニフェストに書いていないことに血眼になる。
民主党政権に正統性はない。
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