« 2号機で再臨界?/原発事故の真相(11) | トップページ | 臨界と自発核分裂/「同じ」と「違う」(34) »

2011年11月 3日 (木)

諏訪大社/やまとの謎(40)

諏訪の観光資源の1つとなっているのが諏訪大社である。
今まで諏訪は、松本や霧ヶ峰・美ヶ原などへ行く際に通過するといった感じで、諏訪大社も尋ねたことがなかった。
タケミナカタノミコトを祀る神社で、何年かに一度の「御柱祭」は死者も出る、というくらいの認識しかなかった。

今回、時間があったので諏訪大社を尋ねた。
神社ファイルというサイトの諏訪大社の項によれば、概略以下のような神社である。

『古事記』にも登場するわが国最古の神社のひとつ。御鎮座は有史以前で明らかでない。全国に一万以上あるといわれる諏訪神社の本源。社格は信濃国の一之宮。上社と下社に分かれ、更に上社は前宮と本宮、下社は春宮と秋宮があり、2社4宮で構成される。

Wikipedia によれば、末社は2万5000社に及ぶ。
諏訪湖の南側に上社:本宮・前宮の2宮、北側に下社:春宮・秋宮の2宮があり、計4つの宮から成る。
それぞれ社殿の四隅に御柱と呼ぶ木の柱が立っている。
4宮の位置図は下図のようである。
Photo_3
齋藤盛之『一宮ノオト』思文閣出版(0212)

諏訪湖は標高が高い(水面標高759m)から結氷する。
自然現象であるが、上社にいるタケミナカタが妻のいる下社にわたる道といわれる。

Photo_4
年により、その氷の厚さが10cm以上になり、零下10℃程度の冷え込みが数日続くと、湖面の氷が大音響と共に山脈のように盛り上がる「御神渡り」が見られます。これは、気温の上下に寄って氷が膨張と収縮を繰り返すことによって複雑なメカニズムで起きる自然現象なのですが、何年かに一度、最高50cmもの高さで湖岸から湖岸まで数kmに渡り「氷の道」ができる光景は不思議なものです。諏訪大社上社の男神が下社の女神のもとへと渡る恋の道である、というロマンチックな言い伝えがあり、今も神官が御神渡りかどうかを認定する拝観式が行われます。
http://www.mtlabs.co.jp/shinshu/event/omiwata.htm

もっとも近年は、温暖化と水質汚染の影響で結氷は少なくなっている。

ところで、タケミナカタノミコト(建御名方命)はオオクニヌシノミコト(大国主命)の息子で、出雲の国譲りでタケミカズチノミコト(建御雷命)との勝負(力比べ=相撲の起源とされる)に敗れ、諏訪の地まで逃げてきたとされる。
なぜ諏訪を選んだのか?
どういうルートだったか?
タケミナカタ以前の諏訪はどういう状況だったのか?
独特の御柱はどういう意味を持っているのか?
諏訪大社をめぐる謎は多い。

|

« 2号機で再臨界?/原発事故の真相(11) | トップページ | 臨界と自発核分裂/「同じ」と「違う」(34) »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

日本古代史」カテゴリの記事

やまとの謎」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 諏訪大社/やまとの謎(40):

« 2号機で再臨界?/原発事故の真相(11) | トップページ | 臨界と自発核分裂/「同じ」と「違う」(34) »