« 諏訪大社(4)地質構造とパワースポット/やまとの謎(43) | トップページ | オリンパス経営陣は何を守ろうとしたのか? »

2011年11月 8日 (火)

三島北高校筝曲部のチャリティコンサート

JR東海の三島駅の北側に、県立三島北高校がある。
1901年、田方郡立三島高等女学校として創立された。旧伊豆国の領域では第一の女学校であったといえよう。
その伝統は今に生きていて、三島市や旧田方郡部の才媛たちが集っていた。

卒業生に、今は俳人としての活躍が目立つ富士真奈美さんや「渡る世間は鬼ばかり」などに出演していた長山藍子さんなどの女優がいる。
私の知り合いの女性も何人かいるが、不思議と美人揃いである。
数年前に共学となって女学校としての歴史に幕を下ろしたが、私などの世代では胸をときめかす学校であった。

女学校の伝統ということもあるのだろうが、筝曲の部活動は活躍が目覚ましい。
高校の文化部の全国大会に、全国高等学校総合文化祭がある。
今年は8月に福島県で開催された。
津波と原発により大きな被害を被った直後であったが、その「ふくしま総文」で三島北高校筝曲部が見事に第1位となった。

県立三島北高箏曲部(三島市文教町)が今夏、福島県内で行われた第35回全国高校総合文化祭日本音楽部門で、最優秀賞の文部科学大臣賞に初めて選ばれた。全国1位は県勢としても初の快挙。28日には上位入賞校が演奏披露できる高文祭優秀校東京公演(文化庁など主催)に参加し、あこがれの東京・国立劇場の舞台を踏む。
http://www.47news.jp/localnews/shizuoka/2011/08/post_20110827101949.html

その優勝を記念して、チャリティコンサートが行われた。
Photo_3
チケットの売り上げは全額被災地へ寄付される。
会計報告によれば、22万円程度の売り上げがあったようだ。

曲は同校の1年生が間宮芳生作曲「四面の筝のための音楽」、2年生が石桁真礼生作曲「筝のための組曲」を演奏した。
優勝メンバーの3年生は国立劇場での演奏を最後に引退して殆どの生徒が受験勉強モードに切り換えているそうである。
1年生はこの間まで中学生だったわけで、初々しさが目立った。
2年生になるとさすがにぐっと落ち着きを増したように感じられた。

客演として同部を指導している山田流筝曲演奏家・草間路代さんによる「古典邦楽の世界」の演奏が行われた。
曲目は以下の通り。
中能島欣一作曲・島崎藤村作詞『新潮』
八橋検校作曲『乱輪舌』
吉澤検校作曲『千鳥曲』

『新潮』も『千鳥曲』も歌が重要な要素となっている。
一種の弾き語りともいうべき趣である。
初めての体験で興味深く聴くことができた。

|

« 諏訪大社(4)地質構造とパワースポット/やまとの謎(43) | トップページ | オリンパス経営陣は何を守ろうとしたのか? »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 三島北高校筝曲部のチャリティコンサート:

« 諏訪大社(4)地質構造とパワースポット/やまとの謎(43) | トップページ | オリンパス経営陣は何を守ろうとしたのか? »