SPと同行二人? 菅前首相のお遍路
菅前首相が、念願の(?)お遍路を再開したという。
菅直人前首相(65)が四国霊場八十八カ所を巡る「お遍路」を再開した。このうち終盤の3日間、約40キロの道のりを歩いて同行し、菅さんの「胸中」に迫った。
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最後の夜は大興寺の近くの「民宿おおひら」で迎えた。
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食堂の片隅で弁当を食べていると、晩酌のビールを飲んでいた菅さんから「一杯、どうだい」と声がかかった。ここから一般のお遍路さんも交え、約3時間に及ぶ「懇談会」が始まった。
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ビールから日本酒に切り替える。お遍路さんから「菅さんにはもっと続けてほしかった。役人の言うことを聞かずにやっちゃうところがすごい」と水を向けられると、「こう言ってくれる人もいるのにね」とニコニコ。
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話題は安全神話を作りあげた「原子力ムラ」に及び、原発事故について「いま検証しているけど、残念ながら3・11以前の準備がまったくできていなかった。(外部電源喪失は)想定外なんかじゃない。昨日まで自民党がやってたからなんて、さすがに言えない。
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翌9日は二日酔いで予定を1時間遅らせ、午前8時に出発。午後0時15分、本山寺に着き、今回の遍路旅を区切った。
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20111012dde012040004000c.html
それにお遍路に出るくらいなら、奥の細道を辿る行脚をすべきではないか、という巷の声もあるようだが、お遍路に出て、懇談するのも結構だとは思う。
NHKテレビの「トラッドジャパン」の9月号にお遍路が載っている。
英語学習のテキストだ。
The pilgrims wear white robes similar to those worn by the dead. Originally, this signified their wish to be buried on the spot if they died while undertaking this arduous journey.
お遍路さんは、白装束を身にまといます。これは死者が着る衣装とされており、過酷な巡礼の途中で死んだらその場で埋めてほしいという意思表示だったと言われています。
お遍路では、菅笠に書かれているように、「同行二人」という言葉がある。
「同行二人」とはお遍路がお大師さまと二人ずれという意味です。遍路では一人で歩いていても常に弘法大師がそばにいて、その守りを受けているとされています。そして、遍路で使われる杖には弘法大師が宿ると言われています。
http://www.maenaem.com/henro/bas.htm
しかし、SPを引き連れて、というのは如何なものだろうか。
→菅 SP引き連れお遍路再開
まさかSPの費用は自腹だとは思うが、菅氏に同行のSPは気の毒だと思う。
お遍路は俳句の季語でもある。
⇒遍路
風天こと渥美清さんにお遍路を詠んだ句があり、収録している歳時記もある。
⇒2008年7月12日 (土):風天の詩学…①「お遍路」という季語
しかし、菅氏のお遍路には生臭さが纏わりついているようだ。
今回のSP付きのお遍路パフォーマンスは、菅のみならず民主党の多くの国会議員を巻き込む、党存亡の危機とも言える北朝鮮がらみのスキャンダルの鎮静化と不起訴を祈願することである事は間違いなさそうだ。
http://blog.goo.ne.jp/toki_1/e/551be4728194cfddb910eabca375ff09
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