金木犀の「かをり」
早朝散歩をしていると、芳香に巡り会う。
金木犀だ。
普段は気に留まらない樹木だが、今の季節は自己主張が強い。
三島市内では、三嶋大社の金木犀が有名である。
かつてはずい分遠くまで香りを届けたようだ。
看板には、「風向きによっては一〇粁に及ぶという」とあるが、今はさすがにそのような勢いはない。
知人の家の金木犀も今が盛りであった。
今年は例年になく色が濃いような気がする。
気候のためか、樹齢のためか分からないが、鮮やかである。
ところで、むかし「シクラメンのかほり」という歌が流行った頃、このタイトルはおかしいのではないかということが話題になった記憶がある。
(1)「かおり(香り・薫り)」の旧かなは、「かをり」で「かほり」ではない。
(2)シクラメンはそもそも匂わない。つまりシクラメンに香りはない。
http://blog.goo.ne.jp/shugohairanai/e/bc06ee91dde2c6b5ab274898b8ffeff2
つまり、「かほり」という表記が問題にされたのだが、結果的には、以下のようなことだったらしい。
「おぐらけい」の奥さんの名前が佳穂里さんだということは、下記のページで確認しました。「シクラメンのかほり」というのは、「シクラメンのように美しい佳穂里」ということだったのですね。「御馳走様」というほかはありません。
http://www3.big.or.jp/~kan/ogura/biography.htm
シクラメンには確かに香りがないようであるが、金木犀の「かをり」はどこか懐かしさがある。
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