野菜の力/闘病記・中間報告(29)
先月、小中学校の同窓会に出席したとき、私の脳梗塞罹患のことを初めて知ったという旧友が、自分で実践している健康法について薀蓄を語ってくれた。
⇒2011年8月 7日 (日):「花背」の思い出と往時渺茫たる長期的記憶の秘密
彼のいうところによれば、健康法の要諦は次の2つ。
1.過食をしないこと
2.体を温めること
過食については、しようと思ってもなかなかできない齢になってしまったが、身体を温めることについては聞いたことはあるが意識して実践した記憶はない。
一時期腰痛がひどく、2週続けてブロック注射をしてもらってから何とかおさめてきたが、その腰痛を抑えるために、腰湯という形で下半身を温めてきた。
ただ浴槽に浸かっているのも時間のムダだろうと、読書の時間に充てていた。
いま思えば、身体は温められたに違いないが、血液の濃度が高くなっていたのではないだろうか。それが脳梗塞を誘発した可能性があるとも考えられる。
旧友は、後日、参考にせよということで、『石原結實の病気を治す「野菜力」』ナツメ社(0904)という本を送ってきてくれた。
私の現在の食生活はまさに草食系になっているので、心強い内容である。
草食系としての理論武装である。
同書によれば、「人間は本来草食動物だった」。
それは「歯」を見ればわかる。
歯は、臼歯、切歯(門歯)、犬歯に3分される。
このうち、約9割が臼歯と切歯で占められる。これらの歯は、穀類、芋類、野菜類などを食べるためのものである。
歯の構成からして、人間は本来草食動物だというのである。
ヨーロッパ人の祖先が寒冷な風土で暮らすようになり、穀類や野菜が十分に補給できなくなった。
狩猟や牧畜は、やむを得ず始められたということである。
農耕民族を自負する日本人も、いまやすっかり肉類を多食する西欧風の食生活になった。
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