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2011年8月13日 (土)

予兆を感知できるか?/闘病記・中間報告(26)

サッカーの元日本代表DF、松田直樹選手の突然死にはビックリした。
同選手は、1996年のアトランタ、2000年のシドニーの代表に選出され、年齢制限のあるサッカーのオリンピック日本代表としては、数少ない2大会連続出場選手だ。

2011年にはJFLの松本山雅FCと契約。背番号はマリノス時代から引き続き3番をつけた。 同年8月2日午前、同チームの練習中に突然倒れ、心肺停止の状態で信州大学医学部附属病院高度救命センターに緊急搬送された。病名は「急性心筋梗塞」と発表された。人工心肺を付け、途中心拍が微弱ながら戻ったが、8月4日午後1時6分頃、同病院で34歳の若さで死去。
Wikipedia110811最終更新

それにしても、去年の木村拓也コーチの場合でも、身体能力が一際優れているはずの人たちが、あっ気ないと思う。
⇒2010年4月11日 (日):中間報告(3)初期微動を捉えられるか
心筋梗塞にしろ、脳卒中にしろ、なんとか予兆を感知することはできないものだろうか?

「週刊現代」110820・27号は、『ああ、あれが病気の始まりだったのに』という記事に、「予兆はあったのに、多くの人が見逃してしまう」というサブタイトルをつけていた。
がん・心筋梗塞・脳梗塞・糖尿病・認知症ほか、とある。
本当に予兆があるのか?
私にも、予兆はあったのか?

突然死の代表格としてもう一つ挙げられるのが脳梗塞。心筋梗塞は心臓への血流が止まるが、脳梗塞は脳の梗塞を起こした部分への血液が止まる。いずれも生死にかかわる大病だ。

書き写しているだけでも恐ろしくなる。
脳梗塞は脳卒中の70%を占める。
心原性脳塞栓症、アテローム血栓性脳梗塞、ラタナ梗塞の3タイプがある。

元NHKアナウンサーの山川静夫さんが罹患したのが、心原性脳塞栓症で、不整脈が予兆として現れることが多い。
山川さんは、「飲んで家に帰ると、心臓が尋常でなくドッキンドッキンと音を立てて大きく打つ。しかも鼓動のリズムが不規則でおかしい」と振り返る。
しかし「そのまま寝てしまって朝になると治っているので、すぐ忘れてしまう」とある。
「尋常でなく」とか「おかしい」というのは、程度の問題であるから、「後で思えば」ということで、前兆として捉え、対処できる人がどれくらいいるだろうか?
私は、健康診断等で、不整脈を指摘されたことはなかった。

ラクナ梗塞の場合は、ほとんど前兆は見られない。
MRIで微細な脳梗塞が発見されることがあり、「無症候性脳梗塞」という、とある。
健常な場合、MRIの検査をするひとがどの程度いるのだろうか?
私は発症後はじめて、MRI検査を受けた。
以前からあったと推測される微細な梗塞も見られるということだが、「無症候性」では、前兆現象とはいえないだろう。

アテロームは、一過性脳虚血性発作(TIA)が出る場合がある。
TIAは軽い脳梗塞、というより重い脳梗塞の前触れである、という。
脳梗塞の症状が、長くて30分、短ければ数分、多くの場合は10~20分程度現れる。
脳梗塞に罹ったことがない人間がTIAと認識するのは、きわめて難しいのではないか。

脳出血もくも膜下出血も、基本的には前兆はない、か捉えにくい。
最大の要因は血圧であり、血圧については、常時ウオッチングしておくことが重要というのが結論のようだ。

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コメント

ブログ書いてたんやね。ちょっと読ましてもらいました。

予兆は感じられるみたいやけど、無理でしょ。

突然起きた親父の脳梗塞と苦闘中です。

投稿: nash++ | 2011年8月18日 (木) 02時26分

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