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2011年8月28日 (日)

レオナール・フジタ展@ポーラ美術館

箱根のポーラ美術館に、レオナール・フジタ(藤田嗣治)展を見に行った。
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ポーラ美術館は、ハードウェアが静かな箱根の自然環境にマッチした素晴らしい建築作品である。
2003年第16回村野藤吾賞、2004年日本建築学会賞など、数々の受賞歴を誇る。

建物は、地上部分の高さを8mに抑えて木々の間に隠れるよう配慮しました。それはゆるやかな傾斜地に直径74mの巨大な円形壕を掘り、そこに免震ゴムを設置して建物を載せるという手法で実現しました。円形壕は地下の水脈を守り、また土の圧力に対する安全性を確保します。完全免震構造によって建築を円形壕から浮かせることで、人と美術品を地震や高湿度から守り、また将来にわたって建物のすべての部位にアクセスすることが可能な永久メンテナンス建築を目指しました。
http://www.polamuseum.or.jp/building/01.html

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また、展示内容も、常設展示はモネやルノワールなどの比較的馴染みやすい印象派を中心とする西洋絵画や日本画など満腹感のある展示を行っている。
今回の企画展は、レオナール・フジタ(藤田嗣治、1886-1968)の多彩な創作活動の一端を、美術館のコレクションを中心に展示している。

フジタの技法に、東京藝術大学の研究室などと協同で、各種の光学調査等によりアプローチしているのが興味深かった。
フジタの絵の特徴とされる「乳白色の肌」が解き明かされ、唯一製作時の撮影を許された土門拳の写真と併せて、材料の秘密が明らかになった。

戦時中日本に戻っていたフジタは、陸軍報道部から戦争記録画を描くように要請された。
国民を鼓舞するために大きなキャンバスに写実的な絵を、と求められたのである。
戦後になり、日本美術会の書記長内田巌(同時期に日本共産党に入党)などにより、戦争協力の罪を非難された。

公式的な批判だけでは芸術作品の評価はできない。
私は、学生時代に読んだ吉本隆明の『前世代の詩人たち』等の戦争責任論を思い出した。
「3・11」によって戦後が終わった、あるいは終わらせるべきだと言われるが、戦争責任の問題は決着していないのではないか。

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