箱根美術館と強羅公園
3日の日曜日に、天気も良かったので箱根に出かけた。
箱根強羅公園で「あじさい祭り」をやっているのと、隣接する箱根美術館にかねてから行きたいと思っていたからである。
強羅公園は、箱根登山鉄道が経営している公園である。
四季折々に花が楽しめるが、今はバラとアジサイの季節だった。
園内には、斎藤茂吉の歌碑がある。
おのづから寂しくもあるかゆふぐれて雲は大きく谿に沈みぬ
母方の祖父がアララギに所属していたと聞いたことがあるが、私が生まれた時には既に他界していて、直接の記憶はない。
結構勾配がきつく、リハビリには格好の公園である。
箱根美術館は、熱海のMOA美術館の姉妹館である。
共に、世界救世教の創始者・岡田茂吉のコレクションを母体としている。
岡田茂吉は、元来無神論者だったが、不幸が続き、人間の力の儚さを感じ、色々な宗教の講話を聴いた。
1920年大本教に入信。大本教のお筆先にある「世直し思想」(キリスト教でいう「最後の審判」、仏教でいう「末法の世」)に心を打たれたことと、歯痛に悩んでいたが詰めていた消毒薬を取ったら歯痛がよくなったなどの経験に基づく「薬が病気の本ではないか」という自分の考えと、大本の薬毒の教えが一致していたことが入信の理由であった。
Wikipedia110522最終更新
1944年箱根強羅に疎開。1952年箱根美術館を開館した。
縄文時代から現代までの幅広い美術品の収蔵と美しい庭園が有名である。
特に、大きな壺類の収集が豊富だった。
丹波や越前など、窯を尋ねたことのある地を懐かしく思い出した。
苔が敷き詰められた庭は見事だった。
緑色の多様性を感じたが、秋の紅葉の季節もきっと素晴らしいだろう。
その季節に再訪したいと思った。
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