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2011年7月19日 (火)

拡大する放射能汚染と補償の範囲/原発事故の真相(5)

福島第一原発の事故による放射能汚染は、底なし沼のような広がりを見せている。
私は、南足柄の茶葉から基準値を超える放射能が検出されたと聞いたとき、汚染の広がりについて、政府が責任をもって開示すべきだと考えた。
⇒2011年5月14日 (土):放射能汚染は、どこまで、どの程度?/やっぱり菅首相は、一刻も早く退陣すべきだ(28)
しかし、この時から、既に2ケ月以上が経過しているというのに、国会は空転していると言わざるを得ない。
首相が、自ら辞めると言ったのを止めるというような次元の話に振り回されてきたからだ。

枝野官房長官は、福島県内の肉牛から国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出されたことを受けて、福島県内のすべての肉牛を出荷しないよう、福島県知事に指示したことを明らかにした。

対策本部は、暫定規制値(1キログラム当たり500ベクレル)を超えるセシウムが検出された肉牛が県内の広い範囲で見つかり、牛肉の検査態勢も十分ではないことから、緊急に停止措置が必要と判断。汚染疑いのある牛計94頭が出荷された山形、新潟両県については、セシウムが検出されたケースがないため、停止指示の対象から除外した。
福島県内では南相馬市、郡山市などの計14戸が3~7月、セシウム汚染の疑いのある肉牛計554頭を出荷、一部の牛肉から暫定規制値を超える放射性セシウムを検出した。

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110719k0000e040092000c.html

枝野長官は農家への補償について「今回の出荷制限に関連する畜産農家には、適切な賠償が行われるよう、政府として万全を期す」と述べ、出荷できなくなった肉牛を国が買い上げるなど、補償に万全を期す考えを示しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110719/t10014301421000.html

餌の稲わらから、放射性セシウムが検出された自治体は、下図の通りである。
Photo_2
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011071602000020.html

この問題は、フクシマの事故対策のマズサを象徴しているようである。
的確な情報を迅速に開示することによって、畜産農家も放射能汚染された稲わらを餌として食べさせることは避けられたのではないか。
可愛い牛が、放射能で内部被曝しようとは思ってもいないことであろう。
消費者も、大手スーパーで売られていることに安心感をもっていたはずだ。

厚労省は「基準値を超えた肉を数回程度食べても健康に影響はない」と説明しており、実際問題として「直ちに健康に影響がある」ようなことはないであろう。
しかし、それでは何のための基準値であり、どう判断していいか分からない。
目に見えない汚染だけに、消費者はナーバスにならざるを得ないのだ。
それにしても、東電の損害賠償額は、素人的には天井知らずのように思う。
どう考えても、ネットの企業価値はマイナスだと思うが、株式が堂々と流通しているのが不思議といえば不思議である。

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