ランドかシーか?/花づな列島復興のためのメモ
ランドかシーか?
と言っても、東京ディズニーリゾートの話ではない。
地政学に、ランドパワーとシーパワーという考え方がある。
例えば、次のように使われている。
世界の国々はランドパワー(大陸国家)とシーパワー(海洋国家)に大別できる。この視点から地球史を眺めてみると、今まで見えなかった側面が浮かんでくる。
たとえば、米ソ冷戦は資本主義と共産主義の対立ではなく、ユーラシア大陸のほとんどを占めた史上最大のランドパワー・ソ連と、世界の貿易を支配するシーパワー・アメリカの対決だった。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h15/jog314.html
Wikipedia の解説を見てみよう。
ランドパワーとは国家が支配下に置く陸地を整備、活用する潜在的、顕在的な能力の総称である。
・・・・・・
その構成要素としてはまず基幹的な要素は陸上戦力であり、かつここから派生した陸地とその陸地における住民・資源の支配権である。また陸地を開拓・開発能力、道路・鉄道・高速道路などの交通施設や自動車や電車などの交通手段を用いた陸上輸送能力、建築物や施設の建設能力が挙げられる。また陸地そのものの能力として、農業や牧畜などの食料生産能力、陸地に存在する工業材料やエネルギー資源の保有量などを包括する概念である。基本的に大陸の大部分を領有する国家はその量的な観点からランドパワーに優れた国家であり、島や半島を領有する国家は強大なランドパワーを求めることが出来ないと考えられる。シーパワーは国家が海洋を支配し、またこれを活用する潜在的・顕在的な能力の総称である。
・・・・・・
その構成要素としては
・海洋利用のための商船隊・漁船隊
・海洋を支配するための海軍力
・造船などのための工業力
・船舶の活動を支援するための港湾施設
が考えられる。国土が海上交通路の要点にあるかどうかの地理的環境、国土に適当な港湾施設が存在するかどうかの地形的環境、海岸線の距離の観点からの国土面積、人口、国民の海洋への理解や愛着といった国民性、海洋への国家の諸政策を遂行する性質が考えられている。
ランドパワーとシーパワーについて、次のような解説があった。
http://nihonist.com/archives/date/2011/04/06
極度に単純化した3つの島を考えてみよう。
日本は、石油をはじめとして多くの資源が決定的に不足している。
単純化すれば、上図のロ島のような状態である。
何も持たないロ島としてはどのような戦略が合理的か?
またどのような戦略を他国に採られると都合が悪いか?
第一のパターンは、他島の資源を力づくで自らの手中に収めるという方法だろう。
古代エジプトがヒッタイトなどに略奪されたように、有史以前から常に生じるのが略奪型の文明である。少数民族によって大国が支配されることも数え切れないほどあり、豊かな土地で開明的な文明が略奪によって滅んだこともしばしばである。
第二は、情報と交易により富を築き、資源を得る方法が考えられる。
一見平和的に思える方法だが、各地域それぞれの比較優位を綿密に分析する分析力や,その分析に基づいて交易価格を決める商業の知識、そしていざとなれば交易権を守るための軍事力を有していなければならない。
第三は、武力においても負け、他国との交渉能力にも欠け、略奪も交易も出来ない場合である。
飢餓地獄の脅威にさらされる。
第一の武力方式がランドパワー、第二の交易方式がシーパワーである。
日本は、江戸時代の鎖国を解いて明治維新で開国した。
そして富国強兵のスローガンのもと、ランドパワー戦略を選択した。
満州国はそのあだ花である。
1945年の敗北により、路線の変更を迫られた。
「花づな列島の奇跡」と称される発展は、基本的にはシーパワー戦略によるものである。
⇒2011年6月 1日 (水):花づな列島の奇跡
しかし、今の路線が永続できるとは限らない。
特に、シーパワー路線を担保する軍事力をどう考えるかは議論が多い。
ランドパワー型戦略を取れない以上、鎖国やのけ者にされないためには、シーパワー型で行くしかないが、その限界と可能性について、コンセンサスが得られているわけではない。
東日本大震災によって、改めて立国の基礎を問い直されているのではなかろうか。
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