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2011年5月26日 (木)

情報を隠蔽していた(ウソをついていた)のは誰か?/やっぱり菅首相は、一刻も早く退陣すべきだ(36)

地震および事故発生から2ヵ月半になる。
5月12日に、「やっぱり」メルトダウンが起きていた、と発表されてから、フクシマの新規情報が次々と明らかにされている。
もちろん中にはやっと推測が可能になったこともあるだろうが、それにしても最悪の事態を想定していたはずが、簡単に更新されるのは納得がいかない。
どちらかと言えば、積極的に隠蔽していたのではないかと疑いたくなる。当時発表していたことを想像すると、政府にとってあまりに好都合に作用するからである。
それと引き換えに、避け得たかも知れない国民の負担が莫大になっている可能性がある。

格納容器が地震で破損していた可能性があると東京電力から25日発表があった。

Photo_2 東京電力福島第1原発3号機で、緊急時に原子炉を冷却するシステムの配管が地震で破損していた可能性があることが東電の解析結果から25日、明らかになった。1、2号機では原子炉格納容器に7~10センチ相当の穴が開くなどの破損があり、高濃度の汚染水が漏れ出た可能性の高いことも判明した。
地震の影響について東電は同日午前「配管に漏れがあるという(前提で)解析をすると実際に合う。可能性は否定できない」とした。3号機では、一部で耐震指針の想定(基準値)を超える揺れを検出。地震で重要な配管が傷んだとすれば、全国の原発の耐震設計の見直しにも影響する事態となる。

http://www.47news.jp/CN/201105/CN2011052501000251.html

もし、地震で配管の損傷が起きていたとしたら新たな質の問題である。
菅首相は、浜岡が「津波」対策が不十分であるとして、津波防止の堤防が完成するまでの間の運転停止を「要請」した。
フクシマで、配管の損傷が津波で起きたのではないとしたら……
耐震基準を上回る揺れにより損傷したのであれば、基準そのものが甘かったことになる。
耐震基準以下の揺れで損傷したのであれば、工法か工事かメンテナンスなどに問題があったことになる。
いずれにしても、津波「だけ」に関心を集中させることは間違いだということになる。
⇒2011年5月11日 (水):津波「だけ」が問題だったのか?/やっぱり菅首相は、一刻も早く退陣すべきだ(25)

問題は、首相が浜岡以外を事実上安全だとした判断である。
浜岡は海溝型の東海地震との関連が問題になったが、直下型の可能性は他の原発にもある。
耐震性の基準が解決しない時点で、安全だとの認識はあり得ないだろう。

海水注入中断問題をめぐっても、新たな展開があった。
実は中断はしていず、現場の責任者の吉田氏の判断で継続していたと東電から発表された。
吉田氏は、週刊誌等で、身体を張ってフクシマに取り組んでいる男と紹介されている人物である。

東京電力福島第一原子力発電所の1号機で、地震発生の翌日、水素爆発が起きたあと、原子炉を冷やすための海水の注入が1時間近く中断したとされる問題で、東京電力は関係者の聞き取りを進めた結果、海水の注入は中断しておらず、継続していたことが分かったと明らかにしました。
・・・・・・
これについて、26日、東京電力が記者会見を開き、その後、関係者からのヒアリングを進めた結果を公表しました。それによりますと、これまで海水の注入作業を中止したとされていた午後7時25分ごろ、総理大臣官邸に派遣していた東京電力の社員の状況判断として「海水注入について総理大臣の了解が得られていない」という連絡があり、いったんは海水の注入を停止することにしたものの、福島第一原子力発電所の吉田昌郎所長の判断で継続したということです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110526/t10013135261000.html

何ともドタバタしたものである。
政府も東電の上層部も現場の信頼性を失っていることではないのか。
とりわけ官邸の広報に疑問を持たざるをえない。
先ず、「言った、言わない」などと小学生の学級委員会のような問答を、今の時点で行なっていたことが信じられない。

官邸は、このようなことが問題になる前は、「総理大臣指示により海水を使用」とあたかも菅氏の英断であるかのように広報していたのである。
⇒2011年5月23日 (月):いい加減にして欲しい「水掛け」論議/やっぱり菅首相は、一刻も早く退陣すべきだ(34)
浜岡にしろ海水注入にしろ、手柄になりそうなことは自分の名前でやりたがるが、都合が悪くなってくると他人の所為にする。
友人にしたくないタイプの男である。

振り返ってみれば、海外メディアや政府に関係のない専門家のいっていることの方がずっと正確だった。
そのため、現在論議されていることも、そうだろうなあ、と受け止めてしまいがちである。
しかし、誰がウソを言っていたか、情報を隠蔽していたか、次第に明らかになってきていると思う。

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