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2011年5月31日 (火)

延命戦略は破綻している/やっぱり菅首相は、一刻も早く退陣すべきだ(40)

菅首相の不信任案をめぐって、マスコミは一斉に「いまそんなことをしている場合ではない」と菅続投を支援している。
記者クラブの談合利権やら電波利権やらの既得権を失いたくないので、必死である。
私も、復興に国力を集中すべきだと思うが、そのためにも菅首相は退陣すべきである。
災害からの復興にはまず瓦礫の除去が必要であるが、堤堯、久保紘之氏がいうように、菅首相はいまや政界の瓦礫である。

政治過程もそうであるが、人間社会の出来事は非可逆的である。菅首相が今行っていることが将来を拘束する。
そもそも3月11日は、菅氏は政治献金問題で出処進退を問われる瀬戸際だったのである。
同じ問題で大臣を辞任した前原氏が、可罰的か否かが問われる程度のものだったのに比し、ずっと違法性の程度が大きいものだった。
3月11日に震災が起きて、さすがに首相交代によるロスは避けるべきだという流れになった。
そこで、震災処理が一段落したら、当然退陣すべきだと考えていた。決して免罪ということではない。

しかし、震災処理の一段落とは、何をもっていうのだろうか。
延命のために、一段落するのを遅れさせかねない。そもそも、現在野党側が不信任案を提出しようという動きになったのは、菅氏自身の言動による。

原発事故の補償支援のための政府案には、多くの論点や矛盾した論理構成があるが、それでもまとめ上げたのは、被害者の救済を早急に進めるという“大義名分”があったからだろう。それが8月以降に召集を検討している臨時国会に提出を先送りするようでは、国民にどのような説明をするのだろうか。菅首相が逃げの姿勢を垣間見せたことで、大型連休後に「奇妙な無風状態」に陥っていた政局はにわかに動き出すことになった。
http://jp.reuters.com/article/treasuryNews/idJPJAPAN-21145720110517

さすがに与野党の多数が阻止に立ち上がったようであるが、予断を許さない。
安住国対委員長などは、「不信任案が可決されたら解散を進言する」などと広言して牽制しているつもりだろうが、今の状況で総選挙などできるはずがない。
このまま行けば激甚災害を奇貨として、「これであと2年できる」といった人が、本当に2年続けかねないのである。
⇒2011年4月 3日 (日):被災地視察のコストとパフォーマンス
⇒2011年4月 6日 (水):やっぱり菅首相は、一刻も早く退陣すべきだ

菅続投が本当に好ましいか?
私は、この人の行動は、実質を動かそうというより、ムード的なイメージ戦略もしくはパフォーマンスでしかないと思う。
フクシマの初動におけるヘリコプター視察からしてそうである。
菅氏は、「現場とコミュニケーションできたことは大きな成果だ」と胸を張ったが、直後に水素爆発を起こしている時に、「原発は大丈夫」としたり、海水注入問題の喜劇的顛末からして、コミュニケーションが上手くいっていないことを際立たせる結果となっている。

失態続きのフクシマの対応から得られるのは、政府から発せられる情報をそのまま信じてはいけないという教訓であろう。
殆ど唯一の評価すべき実績は、浜岡の運転中止要請であるが、それも結局パフォーマンス狙いでしかなかったようだ。

「国民の皆様に重要なお知らせがあります。本日、私は内閣総理大臣として海江田(万里)経済産業大臣を通じて、浜岡原子力発電所の全ての原子炉の運転停止を中部電力に対して要請しました。・・・・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110506/plc11050620080011-n1.htm

緊急に、「国民の皆様に重要なお知らせがあります。」と言えば、エネルギー政策の大きな転換だと思う。
事実、自然エネルギー利用の拡大を宣言した。
しかしどこまで本気か疑わしい。
海江田経産相とも擦り合わせをしていないものだった。

海江田万里経済産業相が記者の質問に言葉を失った。沈黙は約7秒。よほど苦々しく思ったのか、ムッとした面持ちで口を真一文字に結んだままだった。
菅直人首相が主要8か国首脳会議(G8サミット)で表明した太陽光パネルを1000万戸の住宅に設置する目標について、「エネルギー政策担当の経産相に相談なく決めることがあるのか」と聞かれ、押し黙ってしまったのだ。
・・・・・・
太陽光パネルを住宅に設置するには平均で240万円程度かかる。1000万戸の設置となると、2兆4千億円。国民にかなりの負担を強いることにもなり、補助金でも出さなければ1000万戸の達成は厳しい。政府としては当然、その財源が問題になる。
海江田経産相は「1000万戸のパネル設置」の実現の可能性についても、「(菅首相が)よくお考えになっての発言と思います」と、少し突き放したように話している。

http://www.j-cast.com/2011/05/30096921.html

あるいはこれを首相のリーダーシップと解する人もいるかも知れない。
しかし、担当大臣をコケにして具現化できるのか?
人の使い方が上手くないのは側近中の側近として知られる寺田元首相補佐官のいう通りであるが、笹森清、松本健一、小佐古敏荘氏らが証明している。

私が理解している限り、太陽光エネルギーの利用には、まだまだ解決しなければならない課題は数多い。
その一端は下記に記した。
⇒2010年8月 3日 (火):太陽光発電の問題点/理念と現実の乖離(2)

私は、少なくとも新規の原発施設を作るのは、諸般の状況を考えれば不可能であると思う。
だから、結論的には、自然エネルギーの利用促進と省エネは大いに結構だと思う。
しかし、現状では、打ち上げ花火のように散ってしまうのが目に見えているのではなかろうか。

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コメント

あなたがやれば、うまくいったのか?事後結果を批判するのは小学生でもできる。

投稿: | 2011年5月31日 (火) 23時12分

お前の過去のブログ読んでるとめっちゃ笑えるわ〜。お前みたいな世論が安倍政権を誕生させたんやで。ワハハ!

投稿: | 2016年9月 1日 (木) 13時21分

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