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2011年4月19日 (火)

尖閣も原発もベストの対応と強弁?/やっぱり菅首相は、一刻も早く退陣すべきだ(11)

東日本大震災にに関する集中審議が参院予算委員会で行われた。
菅首相と関係閣僚に加え、東電の清水正孝社長が参考人として出席した。
首相の主な答弁が表になっている。
Photo_2
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110419-OYT1T00170.htm

この答弁を見ると、またしてもか、と嘆息せざるを得ない。
私は尖閣問題に対する政府の対応を、「ベスト」と自画自賛した蓮舫大臣の強弁を聞いて、この人の言うことは信用しないようにしようと思った。
⇒2010年10月 3日 (日):
尖閣問題に対する蓮舫大臣の強弁

どうやら、強弁あるいは非論理性は、この内閣の基本的な性格のようである。
⇒2010年11月13日 (土):
菅内閣の無責任性と強弁・詭弁・独善的なレトリック
なぜ、子供でも言わないような無理な物言いをするのか?
それは、素直に考えれば、自分に非のあることを認めざるを得ないからだろう。

多くの人が、首相が言うようには原発事故の初動が十分だったとは思っていまい。
⇒2011年3月30日 (水):原発事故に対する初動対応について
しかしながら、首相の即時退陣には慎重意見でもあるようだ。
いわゆる直近の民意を示すものとしての統一地方選の前半戦は、民主党の惨敗に終わったが、それでも朝日、毎日は、首相の続投を容認した。
このことは、記憶に留めておくべきだろう。

朝日は「地方選の勝敗を、直ちに政権の存亡や首相の出処進退に結びつけるべきでもない」と、首相続投を妥当とする見解を表明した。
毎日は、統一選翌日の社説では「政権与党として『危機』の中での不振を深刻に受け止めなければならない」と書くにとどめたが、「菅首相への批判」と題した14日付社説では、首相の責任感や謙虚さに欠ける姿勢を指摘しつつも「だからといって今、首相退陣を求める意見にも到底、賛同はできない」と、続投支持を打ち出した。
唯一、菅氏に政権は託せないとの立場を鮮明にしたのが産経である。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110418/plc11041807370003-n1.htm

もちろん、各紙それぞれのスタンスがあって当然である。
しかし、私が就職する頃には、憧れ的な存在だった朝日、毎日の両紙、特に野党精神が溢れていた両紙が与党擁護になっているのはどうしたことだろう?
私とて、いま政治空白が許されない非常時であることは承知している。また、せっかく実現した政権交代を大切にしたい気持ちもある。

首相交代は政治空白を生むか?
政治空白を生む、と言って、結果的に意味のない政権が延命したのが麻生内閣である。それは総選挙があったからである。
総選挙をやらず、与野党協議の上で新政権を発足させることは不可能だろうか?
最長、次の総選挙までの時限的救国内閣である。
もちろん、菅氏には、降りてもらうことになる。
菅氏に、国民が一定の評価をしているかのような誤解を与えないためにも。

早期退陣を求める意見に「やらなければいけない責任から逃れるつもりはない」と退陣拒否の姿勢を明確にした。
また、震災や原発事故への政府対応に批判が集まっているにもかかわらず、政府対応を「100%とは言わないが、国民にも政府全体としては一定の評価を頂いている」と強弁した。

http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/04/19/kiji/K20110419000655160.html

いつまで、「存在の耐えられない軽さ」を受忍しなければならないのだろうか?

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