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2011年4月15日 (金)

火事場泥棒的・なし崩し的延命を許すな/やっぱり菅首相は、一刻も早く退陣すべきだ(7)

菅首相が見苦しい。
震災を奇貨として、政権の延命を図ろうとしようとしているのが丸見えだ。
被災という現実を質に入れ、延命を手に入れようとしている。
火事場泥棒は最も卑劣な行為と言うべきだろう。

かじば‐どろぼう【火事場泥棒】
 ①火事場の騒ぎにまぎれて盗みをする者。
 ②どさくさまぎれに不正な利益を占めるもの。
  広辞苑第六版

1.外国人からの献金問題
地震が発生した当日、菅首相の違法献金問題が発覚し、前原前外相とのバランスから当然辞職すべきところだった。
こそこそ返金をしているらしいが、それが後ろめたさの証明であろう。
まして、震災対応に追われているべきときに「口止め」電話をしているとは。
⇒2011年4月10日 (日):やっぱり菅首相は、一刻も早く退陣すべきだ(3)

2.震災復興と増税
東日本大震災の復興計画を提言する政府の「復興構想会議」の初会合が開かれた。
菅首相は冒頭で、「単なる復旧ではなく、創造的な復興案を示してほしい」と要請したという。
被災地の映像を見れば、元へ戻すという意味での復旧などできないことは子供だって分かる。単なる復旧では、津波が来れば同じことだ。
内容に言及しない「創造的な復興案」なら、小学生でも言える。
⇒2011年3月22日 (火):津々浦々の復興に立ち向かう文明史的な構想力を
尤も、やたら内容に口出しして貰いたくはないが。

復興構想会議の五百旗頭議長が、いきなり「震災復興税」を創設する考えを表明するという増税路線を打ち出したのは驚いた。
復興のコンセプトをこれから議論しようとしているのに、増税から入ろうというとは。
そうでなくても、景気は異常に冷え込んでいる。決して消費を「自粛」しているばかりではないと思う。
今までのライフスタイルを、それぞれ考え直しているのではないか。

そもそも、議長がこの人になった理由が分からない。
候補者はとしてどういう人が挙がり、この人に決定したかという経緯が不透明だ。
もっとも、根拠を明らかにしないのはいつものことだが。

3.復興実施本部
菅首相が14日、東日本大震災の復旧・復興に向け、政府の「復興実施本部」(仮称)を来週にも新設する方針を固めた。
「復興構想会議」がまとめる提言の実施機関という位置づけで、首相が本部長を務め、本部長代行には国民新党の亀井静香代表が就任するという。
亀井氏が13日夜、首相と北沢俊美防衛相と首相公邸で会談した際、早急に復興政策を実現に移すために実施本部の設置を提案し、首相がそれに飛びついたらしい。

亀井氏「国民が苦しんでいるときに党内抗争をやっている場合か! 挙国一致で取り組むべきだ」
首相「亀井さん、カメの背中に乗って竜宮城に行けますかね?」
13日夜の首相公邸。民主党の小沢一郎元代表の「倒閣宣言」にさらされていた首相は、亀井氏に激励され、うれしそうにこう言った。亀井氏が提案する復興実施本部が「竜宮城」に見えたのか。首相は一も二もなく快諾したという。
復興実施本部のメンバー候補として谷垣氏ではなく、自民党の大島理森副総裁に狙いを定めたのは仙谷由人官房副長官への牽制(けんせい)だろう。仙谷氏の交渉相手を取り込むことで仙谷氏の「菅抜き大連立」工作を骨抜きにしようという思惑が透けてみえる。

http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/snk20110415099.html

何という次元の低さ。
「カメの背中に乗って竜宮城」だって!
どうしてこの男のジョークは寒々しいのだろう。
多くの人の「ふるさと」が喪失してしまったというのに、竜宮城で楽しい夢が見られると思っているのだろうか。
こんな男に復興を任せるわけにはとてもいかないだろう。

4.大連立
実施本部への野党の参加を大連立へのステップに目論見だという。

「首相自らが出処進退を判断するときに来ている。これ以上この体制で行くことは国民にとって不幸だ」
いつもは曖昧模糊(もこ)とした意思表示しかできない自民党の谷垣禎一総裁が14日の記者会見でははっきりと首相の即時退陣を求めた。

http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/snk20110415099.html

まったく、同感である。
菅氏が首相を続けることが最大不幸の原因になるということが未だわからないのか。

5.相変わらずの軽はずみ発言
菅首相が震災を好機として考えたという信じがたい話が広がっている。産経新聞の阿比留記者のブログであり、話の出所が太田参院議員というとことが少し気になるが、ありそうな話ともいえる。

本日、民主党の小沢一郎元代表に近い議員グループ「一新会」の会合が開かれ、その内容について出席した太田和美参院議員に弊紙の記者が取材したところ、太田氏が重大な問題に言及したのでここに記します。

太田氏 今日、私は一新会でこう言った。「ある官邸筋から聞いたが、菅直人首相は震災が起こってから『これで(首相を)2年できる』と言い放ったそうだ。絶対に許せない。そういう保身しか考えられない、こんな首相は一刻も早く、とにかく早く退陣してほしい。首相は自分の延命のために被災地の住民、国民を犠牲するのか!!。愚弄するのもいいかげんにしてほしい。震災発生から1カ月近く、福島の原発は収まるどころか悪化している。国民を守ることができない首相は、即刻辞めるべきだ」

http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/2228010/

ありそうなことだというのは、次のような「実績」があるからである。
A.笹森清内閣特別顧問との会談で、「東日本がつぶれる」と発言。
⇒2011年3月18日 (金):菅首相の器のサイズと事態の深刻さのミスマッチ
B.松本健一内閣官房参与との会談で、「福島原発の周辺地域は10年~20年住めないだろう」と発言。
⇒2011年4月14日 (木):本当に精神異常?/やっぱり菅首相は、一刻も早く退陣すべきだ(6)
この男の口の軽さはいまに始まったことではないが。
⇒⇒2011年1月27日 (木):言葉の軽さが裏付ける首相の真摯さの欠如

6.震災後の発言の軌跡
震災後にこの人がどんな言動をとってきたか。
あるブログに載っていた図(原図は産経新聞)である。
Photo_5
http://hanausagi.iza.ne.jp/blog/entry/2228649/

やっぱり菅首相は、一刻も早く退陣すべきだ、と考える。
この男のいい加減さ、無責任さ、誠実さがないことが分かる。

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