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2011年4月29日 (金)

私にとっての昭和と平成

「昭和の日」として5回目の祝日である。
大型連休の始まりの人もいる。昨日会った知人は、10連休だそうで、それを利用してインドに行ってくるそうだ。
私は有難いことに、病院自体が休みの祝日と日曜日以外は土曜日を含め担当療法士がリハビリをしてくれるということなので、第一優先で取り組む。
それにしても、海外旅行はムリかも知れないが、飛行機に搭乗できる日が再び来るのだろうか。

祝日にはそれぞれ、意義・由来がある。
⇒2011年2月11日 (金):建国記念の日とどう向き合うか?/やまとの謎(27)

私たちの世代にとっては、4月29日といえば、圧倒的に「天皇誕生日」の方が馴染み深いが、そう感じるのももはや少数派かも知れない。
私のお世話になっている理学療法士のM嬢などは、辛うじて昭和生まれであるが、昭和の記憶はまったくないそうだ。
「三丁目の夕日」は、彼女にとってはノスタルジーを誘うものではなく、アナザーワールドなのだろうか。

平成になって、「みどりの日」になり、さらに「昭和の日」になった。
祝日法によれば、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす。」日とされる。
昭和は、Wikipedia(最終更新110421)によれば、以下のように説明されている。

昭和は、歴代元号の中で最長であり、外国の元号を含めても最も長いが、実際は元年と64年が共に「1週間」のみであったので、62年と2週間である。なお60年以上続いた元号は「昭和」と、清朝の康熙(61年)、乾隆(60年)のみである。
第二次世界大戦が終結した昭和20年(1945年)を境にして近代と現代に区切ることがある。

昭和19年生まれの私にとっては、上記でいえば「近代」としての昭和はアナザーワールドであって、もっぱら「現代」の方を生きた、ということになる。
いま、未曾有の東日本大震災をリアルタイムで体験しつつあるが、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす。」ことは大きな意義があるだろう。
ものごころついた頃は、戦争の痕が随所に残っていた。
着るものは、ボタンはバラバラ、綻びや破れを別の布で繕っているのは当たり前だったし、防空壕の跡が格好の遊び場だった。

「もはや戦後ではない」と宣言した経済白書が出たのが、1956年7月。小学校6年生だった。

経済企画庁が経済白書「日本経済の成長と近代化」を発表。その結びに「いまや経済の回復による浮揚力はほぼ使い尽くされた。・・・もはや戦後ではない」と記述された。「もはや戦後ではない」が流行語になった。前年の1人当たりの実質国民所得が戦前の最高水準を13%も上回るまでに日本経済は回復していた。
Photo_3

http://showa.mainichi.jp/news/1956/07/post-3255.html

「震災の傷跡なおる」と表現されるのは何時だろうか、と思わざるを得ない。
それにしても、「平成」という言葉は、当時の小渕官房長官が説明していたのを思い出すが、Wikipedia110428最終更新によれば以下のようである。

新元号の発表時に小渕恵三が述べた[5]「平成」の名前の由来は、『史記』五帝本紀の「内平外成(内平かに外成る)」、『書経』大禹謨の「地平天成(地平かに天成る)」からで「内外、天地とも平和が達成される」という意味。日本において元号に「成」が付くのはこれが初めてであるが、「大成」(北周)や「成化」(明)など、外国の年号や13代成務天皇の諡号にも使用されており、「平成」は慣例に即した古典的な元号と言える。
江戸時代最末期、「慶応」と改元された際の別案に「平成」が有り、出典も同じ『史記』と『書経』からとされている。

「地平らかに」というのは、とてもそうであるとは思えないが、今回の震災は、昭和を「近代」と「現代」に区分けするのに匹敵する事態だろう。
今の復興構想会議では、そのような視点が盛り込まれるのであろうか。

私にとって、この1年半は「想定外」の日々であった。
脳梗塞と大地震は、予知が難しいという点で似ていると記したことがある。
⇒2010年3月22日 (月):中間報告(2)予知の可能性
⇒2010年4月11日 (日):中間報告(3)初期微動を捉えられるか
いまは、深刻な後遺症という面でも似ているのではないかと思う。
私も新しい平成史を歩み始めることとしたい。

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