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2011年3月 1日 (火)

「民主党A」と「民主党B」について/民主党とは何だったのか(3)

「月刊日本」の11年3月号に、原口一博氏が『菅政権は打倒せねばならない』という威勢のいいインタビュー記事を載せている。
既にいろいろ論評されているし、このブログでも触れた。
⇒2011年2月24日 (木):尖閣ビデオ流出者は、犯罪者か義士か?

タイトルは明確に倒閣を主張するものであり、自発的に離党するか除籍処分をうけるかしないと平仄が合わないであろう。
しかし今のところ、いずれの動きもみられない。もっとも、何でもアリなのが現在の民主党らしさでもあると言えようか。
この辺りはかつての自民党そっくりであり、本当に政権交代したのかと目を疑うばかりである。

実は、原口氏も、そして少なくない数の民主党議員がそう感じているはずである。
自民党の政策づくりのど真ん中にいた与謝野馨氏を経済財政政策担当大臣に据えるという驚天動地の内閣改造をやったが、支持率は一向に上昇しない。
小沢切りをやってみても、やはり支持率は下がる一方である。
国民は、菅政権の本質を見抜いているのであり、いくら厚化粧を施そうとも、考えつく限りの手練手管を尽くして媚を売ったつもりでも、もはやごまかしようがない。

原口氏については、詳しいことは知らない。
TV番組では良く目にするが、 知っていることは佐賀県選出であることぐらいで、それ以外の思想信条等に関しては今まで余り興味の対象ではなかった。
ただ、いつも胸にブルーのリボンを付けていることから、拉致問題に関しては確固たるスタンスを持っていることを感じていた。
原口氏は同誌で次のように言っている。

与謝野馨議員が社会保障改革会議に参加している姿を見ると、一体なんのための政権交代だったのかと疑問を禁じ得ない。

まったくその通りであろう。
参院選で唐突に菅首相が消費税増税を打ち出してから、減税か増税かの議論が1つの焦点になっている。
菅政権は、まともな説明抜きで増税路線をまっしぐらという感じであるが、愛知・名古屋での選挙結果をみれば、少なくともその主張は大衆的に理解されていないことは明らかである。
菅首相らは、有権者の理解力不足といいたげであるが、有権者だってやみくもに反対しているというわけではないだろう。
納得できれば負担が増えることもやむを得ないと思っているはずである。
首相は、「熟議」と言いながら、自ら納得させる努力を怠っていると言うしかない。

衆議院での予算審議は未明まで続き、1日午前3時38分に可決した。
しかし、16人の会派離脱組が採決を欠席し、野党の反発は強くて、政権運営の展望はない。
菅首相は、記者の質問に以下のように答えた。
http://www.asahi.com/politics/update/0301/TKY201103010071.html?ref=reca

「国民の皆さんにとって、予算が成立し、執行されるっていうことは、何よりも今、喫緊の課題だと思っていましたので、衆議院を予算が通過したと、このことは本当に良かったと思っておりますし、うれしい思いでいっぱいです。これからは、参議院に議論の場が移りますけれども、しっかりとですね、参議院でも議論を進めていきたいと、こう思っています」

実質的には何の解決にはなっていないのに、そんなに嬉しがっていていいのだろうか、と思う。
予算審議を欠席した16人の声明文には以下のようにある。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110301/stt11030119340019-n1.htm

・23年度予算案はマニフェストから乖離し、公務員改革を進める意思を失っています。昨年の通常国会で、鳩山由紀夫首相は、23年度予算は民主党がゼロから編成できる予算だ、政権の真価が問われる予算だと発言していましたが、その6月に政権を引き継いだ菅政権は明白なサボタージュと逆行を重ねています。
・内閣は、ただちに公務員改革のメニューとスケジュールを示すべきです。そして公務員人件費など、マニフェストで国民に約束した方針に沿う減額修正を行うべきです。そうでなければ、この予算案には賛成できるものではありません。
・ただ、予算不成立が国民生活に重大な影響を与えることは否めません。私達は、国民を人質に取るような戦いは本意ではありません。従って、今度の予算案には賛成できないが、反対はしない。採決に当たってどう行動するかは会派の同志たちの判断にゆだねることと致しました。

この限りでは、これもその通りと言うべきであろう。
原口氏は上掲雑誌において、「民主党A」の力を糾合したいと言っている。「民主党A」とは、政権交代の原点に回帰しようとするグループである。
これに対し、「民主党B」は増税ありきの既得権益温存政策に賛同する議員たちである。
もし、AとBに分けるとすれば、菅首相ならびに執行部は「B]であり、原口氏および16人は「A」といえよう。

しかし、既存政党や地域政党などを巻き込んだ再編成の軸は、1軸だけでいいのか?
2軸の平面でポジショニングしてみたらどうだろうか、と思う。
もう1つの軸は何か? そここそが「熟議」のしどころではないのか?

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「民主党A」と「民主党B」について/民主党とは何だったのか(3) 言うべきであろう。原口氏は上掲雑誌「民主党A」の力を糾合したいと言っている。「民主党A」とは、政権交代の原点に回帰しようとするグループである。これに対し、「民主党B」は増税ありきの既得権益温存政策に 民主党よ、審議拒否をするな! 西田昌司「民主党よ、審議拒否をするな!」 http://www.youtube.com/watch?v=OcTQ8qZhJbU&feature=youtube_gdata 【送料無料】キリスト教民主党... [続きを読む]

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