大規模地震で日本国はどうなるのか?
史上最大級の大規模地震が発生した。
全容はまだ分からないが、速報的には以下のようなことが伝えられている。
震源は宮城県沖で、震度7、マグニチュードは8.8。観測史上最大級であることは間違いない。
交通機関はいたるところでストップし、大津波が発生している。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/photos/110311/dst11031117400105-p1.htm
枝野幸男官房長官は11日夕、記者会見し、首都圏在住者に「徒歩等で無理に帰宅せず、職場等の安全な場所で待機してほしい」と述べた。
枝野氏は「首都圏の交通機関について、現時点で復旧のメドが立っていない。歩道が満員になる。自動車も渋滞して動かなくなる。食料、水、トイレに困惑されるケースが想定される。交通機関に関する情報はテレビ、ラジオ等で把握してほしい」と述べた。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110311/dst11031117560108-n1.htm津波に詳しい港湾空港技術研究所の高橋重雄氏は、震度7を観測した今回の三陸沖大地震による津波について、「高さ、被害域の広さともに国内で過去最大級。100年に1回クラスの規模だ」との見方を示した。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110311/dst11031117380103-n1.htm上空まで黒煙が混じった大きな炎が立ち上がった。地震の影響で、千葉市中央区の化学工場と千葉県市原市のコスモ石油の製油所タンクなどでは、相次いで大規模な火災が発生した。首都圏では、東京都江東区のテレコムセンタービルでも黒煙が上がったほか、同区内で建設中のビルでも火災が発生した。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110311/dst11031117320100-n1.htm
私は職業生活の第一歩を市原市の石油コンビナートの一隅でスタートしたので、TVに映る石油タンクの火災の様子を眺めながら、複雑な思いで40年前を思い返していた。
http://gigazine.net/news/20110311_earthquake_sanriku/
遠く離れた三島・沼津でも、かなり強い横揺れが長時間続いた。
2009年8月の駿河湾で発生した地震以来であるが、余震を含め持続時間が異常にながく、船上にいるような気分である。
⇒2009年8月11日 (火):駿河湾を震源とする地震が発生
都内に住んでいる家族もいるが、電話は繋がらない。
とりあえずメールで人的災害はないことを確認できたので一安心したが。
菅政権が、土肥隆一衆議院議員の問題発言で、いよいよ沈没かと思っていた折も折である。
まるで狙い撃ちしたかのようなタイミングである。
それにしても、次々に人災と天災が降りかかってくるものだ。
予算関連法案の成立の見通しも立っていない状況で、泣き面に蜂的な状況であるが、ここは政府がやるべきことを全力でやってほしい。
土肥議員は菅首相の数少ない側近といわれるが、竹島の領有をめぐっての行動は自分の立場というものをわきまえていないものと言わざるを得ないだろう。
こともあろうに、首相が四面楚歌に陥っているときに、日本政府に対して竹島の領有権を放棄するように求める共同宣言に署名していたのである。
問題とされている共同宣言は、土肥氏が11年2月末、日韓キリスト教議員連盟の日本側会長として出席した行事で署名したもの。共同宣言には、
「日本政府は歴史教科書歪曲と独島の領有権主張により、後生に誤った歴史を教え、平和を損なおうとする試みを直ちに中断しなければならない」
との文言があった。
http://www.j-cast.com/print_window.html
土肥氏は、「国のかたち研究会」代表を務め、昨年9月の民主党代表選では菅首相の推薦人だった。
同研究会は、通称「菅グループ」と呼ばれ、菅首相と江田法相が世話人を務める。
⇒2011年3月 8日 (火):「啓蟄」とポスト菅の行方/民主党とは何だったのか(6)
土肥氏は産経新聞の取材に「共同宣言は外交交渉上有効になるようなものではない」と説明。「この議連は本来、キリスト教的精神で日韓問題を考えようという趣旨のもの。どちらか一方だけが悪いということにはならないはずだが、韓国では竹島、慰安婦、教科書、靖国に対する自国の主張を述べないと、日本と向き合ったことにならない」とも述べ、韓国側が作成した宣言文に理解を示した。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110309/plc11030914140020-n1.htm
土肥氏は、「内容については十分議論する暇がなくて。軽率だったと思います。竹島は、日本の領土です」と釈明しているが、後の祭り的な弁明であり、今回の発言は確信犯的なものであろう。
昨日発売された「文藝春秋」4月号に、『同志菅直人よ/私はホームレスに堕ちた』と題する三山喬氏のルポルタージュが載っている。
「同志」というのは、かつて菅首相と同じように、市川房江さんの選挙運動のリーダーだった田上等氏が主人公だからである。
田上氏は現在、横浜でホームレスの生活を送っている。同じ選挙事務所で同じような夢を持って働いていた若者が、かたや首相、かたやホームレスである。
余りにも大きな差異である。
もちろん、それは菅首相の責任であるというわけではないが。
しかし、菅首相をめぐって、余りにも不祥なことが続発している。
与謝野馨氏が厄病神だ、という説を紹介したが、元凶は菅首相自身にあるのではなかろうか。
⇒2011年3月 5日 (土):与謝野馨氏は疫病神か?
倒閣運動などしている場合ではないが、災害の救援活動が一段落したら、即刻退陣すべきだと思う。
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