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2011年2月15日 (火)

現実味を帯びてきた民主党解党という選択肢

菅内閣の支持率が低迷している民主党は、各地の地方選でも敗北を続けている。
こういった状況に、4月の統一地方選の立候補予定者が公認や推薦を辞退する動きが相次いでいるようだ。
静岡県でも、民主党県連(牧野聖修会長)が14日の役員会で、4月の県議選への候補者擁立に関し、目標だった「単独過半数」を正式に断念、、「最大会派」を目標にする、とハードルを下げた。
岡本護幹事長は、「時間がたてばたつほど民主の看板を背負うのが難しくなった」と説明している。
静岡新聞110215

「時間がたてばたつほど」というのがまさに民主党の現状を表わしているといえよう。
愛知県知事選、名古屋市長選、市議会の住民投票の「トリプル投票」では、民主も自民もノーを突きつけられたが、それは果たして一過性の現象だろうか?

県内の首長では、川勝平太知事が「自民も民主も惨敗した。国政への失望と地域自立への期待が高い」と総括。河村氏、愛知県知事選で初当選した大村秀章氏の2人と親交があるという鈴木康友・浜松市長は「閉塞(へいそく)感が漂う政治に問題提起し、新風を起こした」と評価する一方、2人が掲げた市民・県民税の減税について「財源をどう手当てするか。恒久化すれば借金増の市民負担につながる恐れもある」と話した。
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20110208/CK2011020802000130.html

上記のような現象は静岡県だけでないようである。

夕方の東急目黒線武蔵小山駅前に、品川区議選に初めて立候補する予定の伊藤優太さん(25)が立っていた。道行く人に手渡すビラは2カ月前とは異なる。昨年12月に民主党公認を返上し、みんなの党に移ったからだ。「期待してるわ」と声がかかる。「民主党はねえ……」などと言われ、戸惑っていたころとは感触が違う。
「若い世代の意見を社会に反映したい」とファッションモデルのマネジャーから転身を決めた。民主党が躍進した一昨年の都議選でボランティアをした縁で区議候補の公募に申し込み、昨年10月に公認が決まった。
直後の11月、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件を写した海上保安庁の映像がインターネットに流出。菅政権は映像を国民に公開しなかった。「情報公開が信念」という伊藤さんは疑問を抱き、公認の取り下げ願いを提出した。

http://mytown.asahi.com/tokyo/news.php?k_id=13000731102140001

党内には、小沢処分というもう1つの火種がある。
役員会で党員資格停止とする提案を決定したらしい。菅直人首相(党代表)が一部の反対論を押し切ったということである。
党員資格停止は、除籍、離党勧告に次ぐ最も軽い処分だが、停止中は代表選に立候補ができず、投票権もない。党岩手県第4区総支部の支部長資格も停止され、企業団体献金の受け皿を失う。
一方で国会での採決では、党の決定に従わなくてはならず、党費の支払い義務も残る。首相にとっては、都合のいい処分である。
しかし小沢元代表に近い議員らは反発を強めているというし、菅首相の当初の目論見に比べ、だいぶ後退している。

「2月6日の名古屋市長選・愛知県知事選の結果によって、党内では"菅降ろし"の声が出てくる。これで菅さんが責任を取らないなら、間違いなく4月の統一地方選に大打撃を与えることになります。民主党の不人気は地方議員のせいではなく、やることなすことすべて整合性がない、菅政権によるものだというのに・・・」(吉田公一代議士)
このまま菅首相が総理大臣の座に居座ったら、民主党は終わりだ---。
いまやそれは、大半の民主党議員にとって、暗黙の了解事項になりつつある。
・・・・・・
民主党国対幹部も、表向きは「野党との協議の道を探る。小沢起訴を交渉カードに使えないか」などと話しつつ、ホンネとなると、どう考えても、菅には退陣しか残されていない」と完全に勝負を投げている状態だ。
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1297639903

菅首相にはすでに残された道は退陣だけのようである。
しかし今や首相の座にいることだけが目的となってしまったような菅首相が自ら退陣を選択するだろうか、という気がする。
どうせなら解散総選挙を、という判断もありそうな感じである。
そうなれば、民主党は大敗必至だし、政権党でなくなれば凝集力も弱くなって、党として存続し得ないかも知れない。
民主党解党という選択肢も非現実的とはいえないような状況である。
⇒2011年1月12日 (水):出口の見えない菅政権と民主党解党という選択肢

NHKの大河ドラマでは、明智光秀が、「敵は本能寺にあり」と織田信長に反旗を翻したところをやっていた。
去年は小沢新年会で気勢を上げていた菅首相も、敢然と反小沢に転じたつもりだったが、所詮「光秀の三日天下」と似た命運のようである。
⇒2011年1月17日 (月):民主党における菅・蓮舫的な胡散臭さ
歳のせいか、既視感(デジャブ)に襲われることが多い。
そういえば、戦後政治史に束の間の光芒を放ったかに見えた日本新党などという政党もあったなあ。

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コメント

>民主党解党という選択肢も非現実的とはいえないような状況

個人的には、その方がいいのではないかと思っています。というよりはそうあって欲しいと願い続けてきました。
そこにいる顔ぶれを見たときに、これが一つの政党である続けることは自民党と共に不自然のように思えて仕方なく思ってきました。

政権を取ることを目的とするのではなく、自らの理念を実現することを目的として、なかま作りをして欲しいものです。

投稿: 三友亭主人 | 2011年2月16日 (水) 05時43分

三友亭主人様

菅直人という政治家には当初期待していました。
あまたいる世襲政治家の中で市民運動家という履歴。
しかし、首相の器ではなかったということです。リーダーとして、成員をまとめる理念を提示できず、排除の論理に走って支持率の向上を狙う。
見切りをつけたという人も多いのではないでしょうか。

投稿: 夢幻亭 | 2011年2月16日 (水) 23時05分

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マジで変わるかも知れんな [うんうん/]名古屋市長の河村たかしとの連携で慣性の法則が働くというか、市民の後押しで何かが働き出す感じ。名古屋から日本を変えるって、ずいぶん大上段に構えたもんだとか思ってた...... [続きを読む]

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