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2011年1月13日 (木)

与謝野氏が政府に入って、いったい日本の何が変わるのか?

菅首相の夫人・伸子氏の著書のタイトルは、『あなたが総理になって、いったい日本の何が変わるの 』(幻冬社新書、1007)である。
まったく同感である。さすがに良く知っている、などと言っている場合ではないだろう。
与謝野馨たちあがれ日本共同代表が、離党して政府入りすることが内定したらしい。
「いったい日本の何が変わるのか」というよりも、何を変えようとするのかさっぱり分らない。

菅直人首相は13日、14日に行う内閣改造で、たちあがれ日本の与謝野馨共同代表を政権の要職に起用する意向を固めた。税制改正と社会保障担当の特命相や首相補佐官、厚生労働相などを検討している。与謝野氏は13日午前、東京都内で同党の平沼赳夫代表に離党届を提出した。また、野田佳彦財務相の留任も固まった。首相は同日午後の民主党大会後に会見し内閣改造と党役員人事の基本方針を示して人事に本格的に着手。24日の通常国会召集を目指す。【中田卓二】
与謝野氏は離党届提出後、国会内で記者会見し、「税制抜本改革、社会保障、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)で、できることは(菅内閣を)お手伝いしたい」と政権入りへの意欲を示した。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110113dde001010081000c.html

民主党とたちあがれ日本との連立=理念なき野合=に乗り気で根回しをしたのが与謝野氏であることは既に報道されていたが、自らが代表を務める等を離党して政権入りするのに、どのような大義があるのだろうか?
⇒2010年12月29日 (水):「たちあがれ日本」との連立という発想に驚く
企業で言えば、社長もしくは会長(普通は代表取締役でもある)が、ライバル会社(結党趣旨に「打倒民主党」を掲げている)の要職に就任するようなものだろう。
個人の自由だといえばそれまでだが、果たして何が背後にあるのだろうか?
昨日の両院議員総会でも、唐突感が指摘されていたが、単なる党内人事とは事情が異なる。
党内人事ならば正式に決定するまでは保秘するのが原則だろう。
しかし、上記のように、事情はまったく異なるのではないか?

与謝野馨氏が、与謝野鉄幹・晶子の血統であることは私でも知っているが、改めて人物像を確認したい(Wikipedia110113最終更新)。

与謝野 馨(よさの かおる、1938年8月22日 - )は、日本の政治家。衆議院議員(10期)。学校法人文化学院院長・理事。
衆議院議院運営委員長(第50代)、文部大臣(第117代)、通商産業大臣(第63代)、自由民主党政務調査会長(第46代)、内閣府特命担当大臣(金融、経済財政政策、規制改革担当)、内閣官房長官(第74代)、財務大臣(第11代)などを歴任した。
・・・・・・
(2010年)4月10日の午前には「反民主・非自民を貫く」と述べ、結成を予定する新党は反民主の党であるとの認識を示し、4月10日午後、平沼赳夫、園田博之らとともに、新党「たちあがれ日本」の結党を正式に発表した。しかし、そんな与謝野の思いとは裏腹に4月27日、自民党党紀委員会は政党票で当選した比例選出議員であることや新党結党首謀者として他の自民党国会議員(園田博之・藤井孝男・中川義雄)に対して新党結党のために自民党離党を促したことを反党行為として、賛成9票・反対3票で与謝野に対して除名処分が下った。
2011年1月13日、平沼代表に離党届を提出たちあがれ日本から離党。その政治理念なき変節ぶりと菅政権への迎合が保守層を中心に厳しく批判される。
・・・・・・
与謝野は「政策通」として高く評価されることもあるが、官僚にも配慮する姿勢から「財務省の言いなり」と批判されることもある。安倍晋三は当初、安倍内閣発足時に与謝野を内閣官房長官に起
用する人事を構想していたが、安倍周辺が与謝野の官僚寄りの姿勢を警戒し、官僚嫌いで知られる塩崎恭久が起用されるという経緯があった(後に与謝野は安倍改造内閣で官房長官として入閣)。

華麗な履歴であり、優等生であったことは分かるが、正直に言って、その政治行動はよく分からない。
ただ、財務省よりであるのは確からしいので、菅首相ともども内閣は財務省の手の内になったとみるべきだろう。
税制改正の行方も読めてこようというものである。

「政治理念なき変節ぶりと菅政権への迎合」は、保守層でなくとも疑問を呈さざるを得ないところだろう。
何のための「たちあがれ日本」を結党したのか?
いずれ「憂国の志」などと言い出すだろうが、そして私も憂国の心を持つものであるが、出処進退には筋を通すべきだと考える。

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