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2011年1月17日 (月)

民主党における菅・蓮舫的な胡散臭さ

横浜事件という有名かつ重要な思想弾圧事件があった。
市民運動家だったはずの菅首相や、弁護士の仙谷前官房長官や枝野現官房長菅は、もちろんよくご存知のはずである。

横浜事件(よこはまじけん)とは、第二次世界大戦中の1942-1945年におきた言論弾圧事件のことである。
1942年、雑誌『改造』に掲載された細川嘉六の論文が問題になり、細川が治安維持法違反で検挙された。これを発端に編集者、新聞記者ら約60人が神奈川県警察特別高等警察課によって逮捕された。横浜地裁は敗戦から治安維持法廃止までの期間に約30人に有罪判決を下し、4人の獄死者を出した。
戦後、無実を訴える元被告人やその家族・支援者らが再審請求を繰り返し、2005年に再審が開始されることになったが、最終的に罪の有無を判断せず裁判を打ち切る免訴が確定した。
・・・・・・
1942年、総合雑誌『改造』(8-9月号)に掲載された細川嘉六の論文「世界史の動向と日本」が共産主義的でソ連を賛美し「政府のアジア政策を批判するもの」などとして問題となり、『改造』は発売頒布禁止処分にされた。そして9月14日に細川が新聞紙法違反の容疑で逮捕された。
捜査中に、同著者と『改造』や『中央公論』の編集者などが同席した集合写真が同著者の郷里・富山県泊町(現・下新川郡朝日町沼保)の料亭旅館「紋左」(もんざ)で見つかり、日本共産党再結成の謀議をおこなっていたとされた(「泊事件」)。実際は細川が1942年7月5日、出版記念で宴会を催した際の写真であったとされている。
Wikipedia100825最終更新

幸いにして治安維持法そのものが無くなった。
しかし、治安維持法下でも冤罪だったのではないかといわれる。
上記のように、そもそもの容疑は「世界史の動向と日本」と題する細川嘉六の論文であった。
言いたいのは当該論文の中身ではない。

世界史の動向をふまえ、日本をどう考えるか、という問題意識である。
「解」ではなく、「イシュー」が重要なのである。
⇒2010年12月25日 (土):イシュードリブン/知的生産の方法(1)
⇒2010年12月27日 (月):脱「犬の道」/知的生産の方法(2)
いま、現政権や与党執行部のしているといったら、「脱小沢」を最大のイシューとし、「解」はといえば不条理ともいえる内閣改造ではないか。

再改造内閣において女性閣僚は蓮舫氏だけである。
文字通り、紅一点である。
蓮舫氏についての感想は以下に記した。
⇒2010年10月 3日 (日):尖閣問題に対する蓮舫大臣の強弁
⇒2010年10月11日 (月):蓮舫氏の大臣適格性を問う
⇒2010年11月13日 (土):菅内閣の無責任性と強弁・詭弁・独善的なレトリック

現在、蓮舫氏は、「親菅・反小沢」の急先鋒のようである。
紅一点の留任をみても、間違った解釈とは言えないだろう。
しかし、1年前はどうだったか?

小沢氏の功罪はいろいろ評価が分かれるところだろうが、彼がいなければ民主党による政権交代が大幅に遅れたであろうことは大方の認めるところであろう。
別に古証文を持ち出すわけではないが、昨年の小沢邸での新年会の写真がある。
当の小沢氏を挟んで座っているのが菅氏と蓮舫氏である。
2010
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/110113/plc1101130131003-c.htm

おそらくこの時点では、政権交代における小沢氏の役割を評価していたはずである。
「昨日の友は今日の敵」ということか、あるいは1年前は諸般の事情で「呉越同舟」せざるを得なかったのか?
あるいは小沢氏が権力の中心にいたからだろうか?
この無原則的な変わり身の早さ、良く言えば柔軟性をどう見るか?
私は、民主党における一つの傾向、反権力的な表面の裏に隠れた権力志向、権力にすり寄る者の発する胡散臭さを感じてしまうのだ。
ついでに言えば小池百合子氏も同じ匂いの持ち主だ。
蓮舫氏は、東京都知事選への出馬が取り沙汰されている。
蓮舫行政刷新担当相(参院東京選挙区)が4月の東京都知事選出馬に意欲ともとれる発言をし始めた。これまで、出馬の可能性についてきっぱりと否定してきたが、11日の講演で「都政」に強い関心を示したのだ。内閣改造で留任し、支持率低迷の菅直人内閣という「泥舟」に乗り続けるのか、都知事選に立候補することで、地方選連敗で窮地に陥っている民主党の救世主となるのか。「仕分けの女王」の心は千々に乱れている。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/110111/plc1101112206020-c.htm
「泥舟」に乗り続ける覚悟を決めたと常識的には思うところだが、何でもアリ、すなわち「不条理」(=道理に反すること)なのが政治の世界らしいから、直前まで分からないというべきだろう。
それにしても、政治的リーダーからは、余りに目先のことばかりでなく、歴史観、世界観言い換えれば、「世界史の動向と日本」をどう認識しているかを聞きたいものだと思う。

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通称名:佐々木 孝太

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投稿: 排外社 | 2011年1月17日 (月) 23時18分

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